ヒューガルデン・ホワイトはベルギーのフレミッシュ・ブラバント州にあるヒューガルデン醸造所にて製造され、年間1億㍑の売り上げがあります。
ヒューガルデン醸造所のあるヒューガルデン村は古くから白ビールを製造販売する多くの醸造所がありましたが、これらは1950年代には閉鎖に追い込まれてしまいました。そんな中、ホワイトエールの衰退に危機を覚えた当時牛乳屋であったピエール・セリス氏により再建を始めました。しかし、1980年代の火災を期にアンハイザーブッシュ・インベブ社の傘下となりました。
ヒューガルデン・ホワイトは爽やかでフルーティーな風味にキレのあるシャープな喉越しが人気で、世界中に愛好家のいる最も有名な白ビールといっても過言ではありません。
通常のビールは大麦麦芽で作られますが、タンパク質の多い小麦を併せて使うことによりまろやかな甘みと旨味を引き出し、淡い色に仕上がるためホワイト・エール(白ビール)と呼ばれます。
口に含むとオレンジピールやコリアンダーの香りにホップの風味が混ざり合って食欲をそそります。その後小麦のやさしい甘みが口の中に広がり、後味はわずかな酸味と苦みを感じさせながらスッと消えていきます。ベルギービールにしては珍しくアルコール度数が低めに仕上げられていますが、これにより魅力的なシャープなキレと爽快さに仕上げられています。
やさしい味わいにシャープなキレ、豊かな香りを持つヒューガルデン・ホワイトはたいていの料理とよく合い味と香りを引き立ててくれますが、特にハーブを多く使った魚介類の料理との相性が抜群です。
数あるビールの銘柄の中でも、是非一度はお試しいただきたいブランドのひとつです。
【おすすめ度】
★★★★★