アンカー・オールド・フォグホーンはアメリカ合衆国のカリフォルニア州にあるアンカー醸造所で製造されているバーレイワインです。同社の歴史は1854年まで遡ることができ、ゴールドラッシュの時代にドイツ人の醸造技術者がビール醸造を開始したのがその起源です。
その後、一時は衰退しますが、1965年に現オーナーであるフリッツ・メイダック氏がスタンフォード大学院を卒業すると同時に同醸造所を買い取り、品質にこだわったビール造りでマイクロブルーワリーとしての地位を確立しました。
アメリカでの大手メーカーによる大規模生産が主流の中、小規模醸造メーカーによる独自の良質ブランドの生産が増えているのもアンカー社の成功によるところが大きいと言われています。
アンカー・オールド・フォグホーンは芳醇な味わいとフルーティーな香りが人気のビールで、別名バーレイワイン(大麦のワイン)とも呼ばれます。
香りはフルーティーかつ濃厚で、ドライフルーツのような香りにモルトの芳ばしい香りがバランス良く混ざり合います。
飲み口もどっしりとしており、口に含むと濃厚な甘さとホップの苦味が口の中に広がります。その後、ほどよいアルコールの辛味とほのかな柑橘系の酸味が感じられます。後味もしっかりしており、ホップの苦味と酸味が長く余韻として残ります。
しっかりとした味わいのビールですので、料理と合わせるというよりも食後酒として、このビール自体の風味を味わうような飲み方がおすすめです。
【おすすめ度】
★★★★☆