ドイツのビール情報
ドイツ人にとってビールは切っても切り離せない生活の一部となっています。
ドイツには様々なビールの種類があり、地方により特色がありますが、
代表的なものとしてジャーマン・ピルスナーをあげることが出来ます。
これは元々、下面発酵製法が根付いていたドイツに、チェコで生まれたピルスナーが
ドイツに入り進化したもので、日本のビールメーカーの醸造技術にも大きな影響を与えています。
また、ドイツでは16世紀に制定されたビールの製造には麦芽、ホップ、酵母以外を
使ってはならない旨を示したビール純粋令が今でも守られており、
ドイツ人のビールに対する愛情と誇りを感じることが出来ます。
10月にミュンヘンで行われるオクトーバーフェストは有名で、
毎年、世界中のビール愛好家が集まり、その数は600万人を超える程の規模です。
ドイツの地方とビールの種類の特徴
前述の通り、ドイツではさまざまな種類のビールが作られているのですが、
地方によって傾向や特徴がありますので、下記に紹介します。
下面発酵のピルスナー意外にも、上面発酵のビールの種類も多くあり、
バイエルン州では古くから行われている小麦を使ったヴァイツェンや、
ケルンのケルッシュ、デュッセルドルフのアルトビールなどがその代表です。
その他にもバンベルグ発祥の燻製ビールのラオホや
ベルリンのベルリーナヴァイスやザクセン州のゴーゼなどの乳酸菌を使った酸味の強いビールなど、
その種類は実にさまざまです。
また、ドイツ北部ではホップの苦みを強調したドライなビールが好まれる傾向があり、
代表的なブランドは
イエヴァーや
フレンスブルガー・ピルスナー等があります。
南部ではモルトの味わいを楽しむ傾向があり、ヘレスやドゥンケルが好まれます。
主な醸造所としては
フランツィスカーナーがあります。
東南部のバイエルン地方ではフルーティーな香りが最大の魅力である、小麦を使った
ヴァイツェン(ヴァイスビール)が主流になります。
ヴァイツェンの中でもへーフェ・ヴァイスと呼ばれる酵母入りのものが一般的で、
小麦と酵母により白くくすむ事から「白ビール」と呼ばれる事もあります。
北西部ではアルトとケルシュが好まれます。ケルシュはケルンのビールという意味であり、まさにケルンでしか飲まれないビールです。デュッセルドルフ近郊ではコクと苦みが深いアルトビールが好まれる傾向があります。
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