ビールの味を決める原料
ビールは麦芽とホップ、水、酵母を使って造られる醸造酒です。
それぞれの材料にはおいしいビール造りに欠かせないさまざまな特性があり、
材料の選び方次第でビールの味が大きく変わります。
ここでは代表的な原材料のひとつである麦芽について紹介します。
麦芽とは
麦芽とは、麦、特に大麦の種子を発芽させたもので、
ビールの香りや色を決めるのに大きな役割を果たします。
ビールの他、ウイスキーなどの原料ともなります。
英語では"malt" (モルト)といいます。
また、ビールの泡持ちを良くし、ビールのボディやコクに大きな影響を与えます。
麦芽の製造方法はデンプンの異性化や酵素を作り出すために麦を発芽させ、発芽後に乾燥焙煎します。
ここで作られる酵素は醸造の過程で澱粉を糖に変換するのに役に立ちます。
乾燥することにより発芽を止め、貯蔵が可能になります。
また、焙煎することにより色、香り、味のアレンジが可能になります。
たとえば、淡い色の麦芽はラガーやピルスナー、
黒ビールやスタウト麦酒にはよく焙煎した濃い色の麦芽を使います。
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