ビールの種類と作り方
ビールの味を決めるのは主に材料とその製造方法になります。
おいしいビール造りのためには職人の経験と勘に頼る部分と、
最新の技術で製造工程及び品質管理をする部分の両方が複雑に絡み合います。
ビール造りの工程はビールの種類や工場により少しずつ異なりますが、
ここでは、ビール造りの基本的な手順とその内容について紹介します。
ビール造りの手順
麦芽
麦芽は麦を水に浸し発酵させた後、温風を当てて乾燥させて作られます。
低温で乾燥すると淡色麦芽、高温では濃色麦芽になります。
麦芽破砕
麦芽破砕とは麦芽を砕き、麦芽に含まれるデンプンを糖化するために行います。
糖化
糖化は麦芽に含まれるデンプンから糖分を作り出す工程になります。
作業内容は破砕した麦芽を65℃程度の湯に浸し、デンプンとアミラーゼ(糖化酸素)を
湯の中に溶け出させます。これによりマルトース(麦芽糖)などを含む甘い麦汁ができます。
麦汁沸騰
ホップを加えて麦汁を煮込みます。こうすることによりホップの苦味成分である
アルファ酸を麦汁に溶け出させます。
また、熱湯消毒することにより麦汁内の微生物や不純物の除去にも効果があります。
濾過
沸騰の終わった麦汁を濾過器や渦巻流釜などにより濾過し、ホップカスなどを取り除く行程です。
麦汁冷却
濾過された麦汁を冷却し、酵母が発酵を行うのに適切な温度まで冷却する工程です。
発酵
麦汁に酵母を入れ発酵が始まり、炭酸ガスとアルコールを造り出します。
上面発酵の場合は投入から2日目ぐらいから発酵が始まり、下面発酵の場合には4日ほどかかります。
発酵工程は上面発酵であれば4〜5日、下面発酵で9〜10日ほどで完了します。
熟成
発酵が終わったばかりのビールは若ビールと呼ばれ、味が安定せず美味しくありませんので、
低温(0〜4℃)で寝かせ、風味を整える必要があります。
上面発酵ビールのものでは1週間、下面発酵で2週間が熟成期間の目安です。
パッケージング
醸造を終えたビールはケグ(生ビールようのステンレス製の樽)やボトル、缶などに詰めます。
この際、貯酒タンクにCO2ボンベをつなぎ炭酸ガスの注入もおこないます。
このような工程を経てビールが作られます。
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