ビールの楽しみ方の基本〜世界各国のおすすめ銘柄を紹介

ビールにはさまざまな種類があります。

日本では一般的にラガーやピルスナーが有名ですが、世界で飲まれているビールの種類には
他にもたくさんの種類があります。

ヨーロッパに旅行や出張に行った際に、ビールを飲もうと観光本などを見ても、
詳しい説明がないままでビールの種類だけ書かれていて、どんなビールか分からないので
何を頼んでよいのか分からなかった等という経験はありませんか？

ここでは、代表的なビールのタイプを調べて、その特徴をまとめてみました。

アビィ
修道院ビールのことで、製法や味は後述のベルジャン・ストロング・エールがメイン。

アルト
上面発酵の低温熟成で作られるので色が濃いものが多く、
麦芽の芳ばしいロースト香が強いのと苦味が強めになるのも特徴です。
アルト（alt）はドイツ語で"古い"という意味だが、ビールが古いわけではない。
正式にはデュッセルドルファー・アルトビアといいます。

アンバー
琥珀色のビールで、味は少しどっしりとした濃いめのものが多い。

ヴァイス / ヴァイツェン
ドイツ語で「小麦」という意味で、小麦や小麦麦芽を使った白ビールです。
小麦麦芽を50〜70％ほど使うために泡立ちがよく、発酵中に生み出される
クローブやバナナのようなフルーティーな香りが特徴的です。

エール
エールは上面発酵の常温熟成で作られるビールの種類で、ラガーに比べると
どっしりとしたボディーに味が濃いのが特徴。

カリフォルニア・コモンビール
ラガー酵母を使って高温で発酵して造られるビール。

ケルシュ
ケルンの醸造所でつくられるビールという意味だが、製法は上面発酵の低温熟成。
色が淡く、ホップや麦芽の香り・苦味が弱く、フルーティな風味が特徴です。

シュバルツ
黒色のラガービールで、どっしりとしたボディーが特徴。

スタウト
上面発酵の黒ビールですが、麦芽化していない焦がした大麦を一部使うのが特徴。

デュンケル
中世よりミュンヘンで作られてきただダークビールで、麦芽の芳ばしいロースト香が特徴。
ホップ香や苦味は弱く、チョコレートの風味を伴うことも多い。

スチームビール
カリフォルニア・コモンビールのアンカー社の登録商標。
樽を開栓する際に吹き出す炭酸ガスの音が蒸気機関車のようであることからつけられた名前。

セゾン
元々はヨーロッパの農民が作っていた地ビールのこと。ベルギーには今でも多く残っている。

トラピスト
トラピスト会の特定の修道院で作られたビールのみが名乗ることが許されたビール。
アビィの中でも特別なもの。

ピルスナー
1842年にチェコのピルゼンで生まれたとされる黄金色のビールでボヘミア・ビールとも呼ばれる。
ホップの香りと苦味が前面に出たキレのある飲み口が特徴のビール。

ペール・エール
イギリスで伝統的に造られているエールの一種で、色がアンバーやブロンドのもの。
ペールは淡いという意味。
イギリス品種のホップを使ったものをイングリッシュ・ペールエール、
アメリカ品種のホップを使ったものをアメリカン・ペールエールと呼びます。

ベルジャン・ウィート
麦芽化していない小麦といくつからのスパイスで作られる白ビール。

ベルジャン・ストロング・エール
ベルギーで作られるアルコール度数の高いエールビールで、上面発酵で醸造される。

ポーター
スタウトの原型とされるビール。
現在ではあまり区別されておらず、古さや伝統を強調する目的のみで使われる事がほとんど。
カラメルやチョコレート、コーヒーのような香りと濃厚な風味が特徴のビールです。
色は黒色に近く、フルボディのものはロブスト・ポーター、
やや茶色でミディアムボディのものをブラウン・ポーターと呼びます。

ボック
ドイツ中部のアインベックという町が発祥のビールで、ミュンヘンで訛ってボックと
呼ばれるようになったといわれる。その他にも山羊のキックのように強いという発音と
かけたといわれる説がある。
色はゴールドで、甘味が強く、モルト香は弱いのが特徴。

ラガー
日本でおなじみの種類。下面発酵の低温熟成で醸造され、黄金色が特徴。
近年はアメリカのマイクロブルワリーの作るラガービールも増えてきている。

ランビック
麦芽化していない小麦と自然酵母で作られるビール。フルーツなどをつけ込むこともよくある。

ＩＰＡ
ＩＰＡとはインディア・ペール・エールの略で、インドがイギリスの植民地だった時代に、
イギリスからインドにビールを運ぶ際に、ポップを多く使うことで味の変化や酸化を抑え
日持ちするようにしたのが起源。そのため、かなり苦い味が特徴です。

ミュンヘナーヘレス
19世紀中頃にミュンヘンで生まれた金色のビールで、ピルスナーに似ているが、
ホップ香と苦味を抑え目にし、麦と甘味の風味が調和した上品な仕上がりが特徴。

ラオホ
ラオホはドイツ語で「煙」を意味し、麦芽を煙りでスモークしてスモーク香を付けたもの。


Tweet