クズの特徴
クズ(葛)は日本各地の山野に自生するのつる性の多年草で、根を用いて食品の葛粉や漢方薬に利用されます。
クズは秋の7草のひとつとして数えられます。
クズの葉は3出複葉でとても大きく、太いつるはやや木質化します。
地面を這うつるは節から根を出して根付きます。
クズには全体に粗い毛があり、総状に紅紫色の花を多数つけます。
白い花の種類もあります。
クズの生長はとても強く、低木林であれば、その上を覆い尽くすほどまで生長します。
【クズの効能】
クズはの乾燥した根は葛根と呼ばれる生薬になり、解熱作用や風邪の症状の緩和、整腸作用があります。
また、クズに含まれるイソフラボンには、更年期障害や骨粗鬆症、糖尿病、乳癌、子宮癌や男性の前立腺癌の治療・改善に効果があるといわれます。
【クズの利用法】
クズの根からとったでんぷんはくず粉となり、様々な料理やお菓子に利用されます。
クズの根を干したものは葛根と呼ばれる生薬で、風邪薬の葛根湯として用いられます。
その他、花には強い芳香があるので、ポプリの材料として利用することができます。
また、葛の蔓でカゴを編んだり、かつては葛布という布も作られていました。
クズの栽培・育て方
クズは生長力は非常に強く、土を選ばずに種で簡単に栽培できます。
【植える時期】クズの種まきは3〜4月、9〜10月が適期です。
【植える場所】クズは生命力が強いので、特に日当たりが悪くても育ちます。
【植え方】
クズは放っておくと庭いっぱいにはびこりますので、範囲を決めて栽培するようにします。
【収穫時期】クズの根の収穫は7月〜10月ごろが適期になります。
【収穫方法】クズの根は長芋のように地下に伸びた根を掘り起こします。