サンショウの特徴
サンショウは独特の芳香と辛みが特徴で、古くから日本の食卓で用いられてきました。
別名のハジカミは古名であり、古事記にもその記載があるそうです。
サンショウは4〜5月にかけて、5mmほどの黄緑色の花をつけます。
枝には鋭い棘が2本つきますが、トゲのない品種も稀にあります。
サンショウの葉は5〜9対の楕円形の小葉で、縁は鋸歯状をしており、裏は表より白っぽくなります。
果実は5mm程度で、はじめは緑色ですが、9〜10月にかけて赤く熟し、その後、裂開して中の黒い種子が出てきます。
【
サンショウの効能】
サンショウは香辛料として用いられ食欲増進を促す効果があります。
サンショウの辛味成分のサンシュールに、解毒や殺菌効果があることが認められています。
また、乾燥した種子を煎じたものは、利尿作用や回虫駆除にも用いられています。
その他、健胃作用や整腸作用もあります。
【サンショウの利用法】
熟したサンショウの果実は、中の種を取って乾燥させた果皮をスパイスとして利用したされます。
七味唐辛子の材料の一部にもなります。
開花後にできる若い果実や花のつぼみは佃煮にして食することができます。
新緑のころの若い芽は「木の芽」と呼ばれ、吸い物などに利用されて親しまれてています。
香りがあり丈夫なサンショウの幹は、すりこぎなどに利用されることもあります。
サンショウの栽培・育て方
サンショウは乾燥に弱いので、夏期の乾燥に注意するようにしてください。
5〜6月と9月に追肥を、2月に寒肥をしてください。
サンショウは雌雄異株で、実は雌株につくため、実を収穫を目的とする場合は、雌雄両方植えるようにしてください。
植える時期:サンショウの植え付けは、11〜3月が適期です。
植える場所:
サンショウは日当たりが良く、適度に湿り気のある場所に植えてください。
足元に落ち葉などを敷いて、乾燥を防ぐのも一つの方法です。
植え方:
サンショウは植え替えを極端に嫌うので、植え替えをする場合には、土質を変えず、また、根に傷をつけないように気を付けてください。
収穫時期:
サンショウの収穫は、若葉や新芽は5月頃、実の収穫は8〜9月に行います。
収穫方法:
香辛料として使う目的のサンショウの実は9〜10月にかけて緑色の実が赤く熟し、その後、裂開して出てくる黒い種を収穫します。