ウッドラフの特徴
ウッドラフは北アフリカ〜ヨーロッパ原産のハーブで、北海道にも多く自生しています。
ウッドラフの葉は披針形で輪生し、かわいい小さな白い漏斗形の花をつけます。
匍匐性と日陰に強い性質を利用して、園芸ではグランドカバーとしてよく使われます。
ディズニーランドでもグランドカバーとして、利用されているのを確認することができます。
ウッドラフはクマリンという芳香成分を含むため、乾燥葉は甘い干し草のような香りがし、虫除けの効果もあるので、マットレスの詰め物など、ハウスケア用ハーブとして昔から親しまれてきました。
ウッドラフの香りは、気分を明るくする香りとしてハーブティーとしても広く飲まれ、香水やポプリなどの材料にも利用されます。
種小名のdracunculusは「小さな龍」という意味で、これは、根の形がまるで蛇がとぐろを巻いた様であるとか、毒蛇にかまれた時の治療に使われたためなど、さまざまな説があります。
【ウッドラフの効能】
ウッドラフには優れた薬効があり、偏頭痛の緩和や血液凝固作用による切り傷の治療、駆風、利尿作用、健胃強壮、鎮静作用などがあります。
【ウッドラフの利用法】
ウッドラフは生葉・乾燥葉ともにハーブティーや、シャンパン、コニャック、ジュースなど飲み物の風味づけに利用されます。
鎮静作用のある香りを利用して、枕に詰めて安眠用にも利用することができます。
ウッドラフの栽培・育て方
ウッドラフは種からも栽培することができますが、苗からの栽培の方が容易です。
ウッドラフは非常に生命力が強く、雑草のようにはびこることもあるので、適度に切り戻すなどの管理をしてください。
【植える時期】ウッドラフの植え付は、3月〜5月が適期になります。
種まきの場合は10月が適期です。
【植える場所】
ウッドラフは直射日光と高温多湿を嫌うので、庭木の下草として木陰に植え込みます。
【植え方】
他の草花やハーブと一緒に植えると、侵入して枯らしてしまうことがありますので、囲いを付けるなどの対策が必要になります。
【収穫時期】ウッドラフは4〜7月に収穫できます。
【収穫方法】
ウッドラフの収穫については、根元から刈り取り、乾燥して保存するようにしてください。