ハマナスの特徴
東アジアに分布する落葉性低木でバラの仲間で、日本では日本海側の海岸の原野などによく自生しています。
ハマナスは茎に細かいトゲがあり、紅紫色の花を咲かせ、花後に紅黄色の実をつけます。
ハマナスの枝にはトゲがびっしりと付き、やや斜め横方向に伸びて生長し、灌木状に茂ります。
果実は秋になると赤く熟し、非常に美しく、生食が可能でジャムや果実酒にも利用されます。
ハ重咲きや白花の品種(Rosa Rugosa Alba、ロサ・ルゴサ・アルバ)もあります。
【ハマナスの効能】
ハマナスには疲労回復や暑気あたりの解消、下痢止め、生理不順の緩和などの効果があることが認められています。
【ハマナスの利用法】
ハマナスの果実はビタミンCを多く含み、ジャムやハーブティーに多く利用されます。
また、芳香のある花弁はポプリに利用できます。
ハマナスの栽培・育て方
ハマナスは耐寒性が非常に強いのですが、夏の高温多湿は少し苦手なので、風通しのよい、涼しい場所で育てるようにします。
水やりは、鉢植えの場合、土の表面が乾いたら与え、地植えのものは特に水を与える必要はありません。
ハマナスの剪定は休眠期の1〜2月に行います。
剪定は込み合った部分や枯れた枝、細い枝を切り落とす程度で、あまり短く切り詰めすぎないようにしてください。
数年経った枝は表面が木質化して成長が衰えるので、根元から切り落として、若い枝に栄養がまわしてください。
【植える時期】
ハマナスの植え付けや植え替えは2〜3月、または、10〜11月が適期になります。
挿し木の場合は3月が適期になります。
【植える場所】ハマナスは日あたりと水はけのよい場所に植えます。
【植え方】
ハマナスを植える際には、株間を30cmほどとり、堆肥と腐葉土を多めにして植え込んでください。
【収穫時期】ハマナスの花の収穫は6〜8月ころが適期になります。
果実の収穫は9〜10月が適期です。
【収穫方法】
花の収穫は、花が咲いたら花の根元から、トゲに気をつけながら手で摘み取るようにします。
果実を鑑賞、収穫するのであれば、花後の枝を切り落とさないようにしてください。