セイボリーの特徴
セイボリーは地中海沿岸原産のハーブで、14種ほどの種類がありますが、一年で枯れてしまう一年草の「サマーセイボリ」と、毎年育つ常緑低木の「ウインターセイボリ」の2種がハーブとしてよく利用されています。
セイボリーはピリッとした辛みの中にさわやかな芳香があり、南フランス生まれのハーブミックスであるエルブドプロヴァンスの主材料の1つとして重宝されます。
セイボリーは特に豆料理と相性がよく、「豆のハーブ」とも呼ばれます。
タイムに似た風味が特徴ですが、香りと辛みが強いので、使用の際は、少し控えめにするとよいでしょう。
【セイボリーの効能】
セイボリーには消化促進や殺菌作用、収斂作用などがあると言われています。
その他、喘息や気管支炎、口内炎、歯痛などの症状の緩和効果が確認されています。
また、催淫作用もあるとされ、かつては"惚れ薬"として用いられていたようです。
【セイボリーの利用法】
セイボリーの料理用ハーブとしての歴史は古く、イギリスをはじめとするヨーロッパ各国では、16世紀ごろから盛んに利用されていたそうです。
ハーブバスやフェイシャルスチームなどにも利用することができます。
セイボリーの栽培・育て方
梅雨時期は間延びしやすい上に、多湿で茎の混み合った部分が蒸れて傷みやすいので、収穫もかねて茎を間引きしてください。
植える時期:
セイボリーの植え付けは、4〜5月が適期になります。
種まきは4〜5月が適期です。
植える場所:
セイボリーは日当たりの良い所がベストですが、半日陰程度でも十分育ちます。
植え方:
セイボリーを移植する場合には、本葉が5〜6枚に生長した頃に、15〜20cm間隔で植え付けます。
収穫時期:セイボリーの収穫は5〜9月にかけて行います。
収穫方法:
セイボリーの収穫は収穫期に、込み合った茎を茎ごと刈り取ります。