バジルの特徴
バジルは熱帯地方に広く分布するハーブで、日本には江戸時代に中国から薬草として入ってたと言われています。
古くから薬用や香水の原料として、広く栽培されてきました。
バジルはスパイシーで甘さのあるさわやかな香りが特徴で、強壮作用や抗菌効果、消化促進作用などがあります。
バジルはイタリア料理では、オレガノと並んでよく使われます。
ドライよりもフレッシュの方が香りが引き立ちますので、生のまま料理の仕上げに使うと効果的です。
バジルは花が咲くと葉が固くなり、風味や草勢も落ちてしまうため、花芽は蕾ができる前に摘むようにします。
収穫したバジルの保存は、冷凍保存かビネガーやオイルに浸けて保存します。
バジルは全体に独特の香りがあります。
バジルの茎は直立してよく分枝し、茎上部に白い花を輪散花序につけます。
葉は対生で、表面に光沢があり、卵形で鈍鋸歯があります。
種子は濡れるとゼラチン状の粘膜が発生し、以前はこの粘膜で目のごみを取ったことから、メボウキ(目箒)とも呼ばれました。
【バジルの効能】
バジルは古くから強壮作用や抗菌効果、消化促進作用の薬用ハーブとして使われてきました。
この他にも、健胃作用や駆虫効果、解熱作用、生理不順の緩和などの効果も認められています。
【バジルの利用法】
バジルはイタリア料理には欠かすことのできないハーブの一つです。
トマトやチーズとの相性がとてもよく、パスタや肉料理、サラダ、スープなど、さまざまな料理に使うことができます。
オイルやビネガーに漬け込んだり、乾燥させてハーブティーにもできます。
バジルは加熱しすぎると、風味が落ちてしまうことになるので、短時間で仕上げるか、料理の仕上げとして、最後に加えるようにします。
種子もデザートやお菓子に使うことができます。
バジルの栽培・育て方
バジルは乾燥を嫌いますので、土が乾ききる前に水やりするようにします。
風通しが悪いと、梅雨時期などには蒸れて、下の方の葉から枯れてしまうこともありますので、混み合っている部分は切り落として、風通しを良くキープするように心がけてください。
バジルは苗が生長して伸びてきたら、芽先を摘んむとワキ芽が伸びてきます。
ワキ芽が伸びてきたら、そのワキ芽の芽先を摘みます。
これを3〜4回繰り返すことにより、枝の数が増えて、収穫量を増やすことができます。
植える時期:バジルの植え付けは、3〜6月が適期です。
種からの発芽には充分な日光と、20度C以上の温度が必要になるので、種まきは気温が上がる4月末〜5月に行います。
また、挿し木で増やす場合には、6〜9月が適期になります。
植える場所:
バジルは一日中、日当たりよく、肥沃な土地に植えるようにします。
植え方:
バジルは好光性種子のため、覆土は薄めにしてください。
バジルを地植えにする場合には、30cm間隔に2〜3粒ずつ種をまき、本葉が出たら香りのよいものを選んで1株に間引くようにします。
プランターなら5株ほどを植えてください。
収穫時期:バジルの収穫は6〜11月にかけて行います。
収穫方法:
バジルは花が咲くと葉が固くなり、風味と草勢が落ちてしまうので、花芽は蕾ができる前に摘んでください。
本葉10枚ほどに対して、下葉4〜6枚を残して摘芯してやると、枝分かれがよくなります。
分枝した枝が葉10枚くらいになった時点で、伸びた枝の下葉2〜4枚を残して、改めて摘芯するようにしてください。
収穫を兼ねてこの作業を繰り返します。