マスタードの特徴
マスタードはピリッとした特有の辛味をもつハーブで、和名は「カラシナ」とよばれ、日本料理だけでなく洋風料理にも広く用いられる万能香辛料です。
マスタードは植物の種類と種の色で分けることが出来ます。
植物の種類では和辛子(アブラナ属Brassica)と洋辛子(白カラシ属Sinapis)に分けることができます。
また、種の色の種類では黒っぽい色のブラウンマスタード、白っぽい色をしたホワイトマスタード、また、和辛子などのイエローマスタードがあります。
マスタードの茎は直立して上部で分枝し、先に4弁の黄色い花を総状花序につけます。
密集して植えると花期に満開になった際には、菜の花畑のように一面を黄色に染めます。
花後に数粒の種子の入ったさく果をつけます。
根出葉は深裂し、茎につく葉は長楕円形で縁は波状の形状をしています。
他に葉を食用とするグリーン・マスタードや在来種のカラシナなどがあります。
【マスタードの効能】
マスタードには消化促進作用や食欲増進、興奮作用、鎮痛作用、利尿作用などがあることが知られています。
【マスタードの利用法】
マスタードの若葉はサラダなど食用に利用し、種子は香辛料として利用することができます。
マスタードの栽培・育て方
マスタードは丈夫な植物ですので、日当たりさえよければ、たいていの場所で育てることができます。
花が咲くと葉が固くなってしまいますので、葉を利用したい場合には、花芽は摘み取るようにします。
マスタード(アブラナ科)は連作を嫌いますので、翌年も同じ場所に植えるのは控えるようにします。
また、プランターで栽培する場合には、新しい土で栽培するようにしてください。
また、マスタードは移植を嫌いますので、移植をせざるえない場合には根を傷つけないように注意するようにしてください。
【植える時期】マスタードの種まきは8〜10月が適期になります。
植え付け(植え替え)は9〜10月に行います。
【植える場所】マスタードは日当たりのよい場所に植えてください。
それ以外はあまりこだわりません。
【植え方】マスタードは20cmほど間隔を開けて2〜3粒ずつ直まきし、
それらを1株として栽培するようにします。
【収穫時期】マスタードの種の収穫は花期後の6〜8月にかけて行います。
葉の収穫は11〜6月にかけて行うことができます。
【収穫方法】
マスタードの葉を食用として利用する場合には、花が咲くと葉が固くなってしまうので、花の咲く前のものを収穫するか、花芽を摘み取るようにします。