ヘリオトロープの特徴
ヘリオトロープは南アメリカ原産のハーブで、世界中の温帯〜熱帯に約250種が分布しており、草花のものや低木のものなど様々な種類があります。
日本で一般的に出回っている品種は、ニオイムラサキと呼ばれる品種を改良したものです。
ヘリオトロープは全草に細かい毛があり、茎はよく分枝し、葉は卵状披針形で互生します。
紫色の小さな5弁の花を散房花序に密につけ、上手に管理してあげると春〜秋にかけ長く咲かせます。
白色の花を咲かせる品種もあります。
ヘリオトロープの花にはバラに似た芳香があり、香水などにも使われるため、コウスイソウ(香水草)とも呼ばれます。
【ヘリオトロープの効能】
特にありません。
【ヘリオトロープの利用法】
ヘリオトロープは花の色と香りを楽しむため、切り花や小さなブーケなどに利用されます。
その甘い香りはポプリやハーブ石けん、香水にも使われます。
ヘリオトロープの栽培・育て方
ヘリオトロープは暑さに弱く、寒さに弱いので、夏には風通しのよい半日陰の場所に置き、冬には鉢に移植し、室内で越冬させます。
夏と冬に育てる場所を変える必要があるので、地植えよりも鉢植えで育てた方がおすすめです。
ヘリオトロープの花は長期間にわたり咲きます。
花が咲き終わったら小まめに花柄を摘むようにすると、次の花が育ちより長く花を楽しむことができます。
花が咲き終わった後の伸びた茎を半分ぐらいに切り戻すと、脇からまた芽が出て花を咲かせることができます。
2〜3年に一度、株の更新をするようにします。
【植える時期】ヘリオトロープの植え付けは3〜4月が適期になります。
植替えの場合は花の終わる9〜10月が適期です。
また、挿し木の場合は9月が適期になります。
【植える場所】
ヘリオトロープは日当たりがよく、やや湿った肥沃な土に植えるようにしてください。
日当たりが悪い場所で育てると株全体が間延びし、花の色が薄くなったり、花つきも悪くなってしまいます。
【植え方】
ヘリオトロープは夏の暑さと冬の寒さに弱いので、地植えにするよりも鉢植えにする方がおすすめです。
【収穫時期】ヘリオトロープの花は4〜9月にかけて収穫できます。
【収穫方法】ヘリオトロープはドライにすると香りが弱くなってしまいます。
また、逆さにして乾燥させると花の紫色を失ってしまいます。
ドライフラワーやポプリに使用する場合には、花がちらほらと咲き始めた頃に花茎の下から切り取り、風通しの良い日陰に束ねて吊し、乾燥させてください。