ベルガモットの特徴
ベルガモットは葉に触れると、アールグレーティーに似た香りがします。
名前もその芳香がアールグレーの原料になるベルガモット・オレンジに似ていることから、ベルガモットと呼ばれるようになりました。
アメリカ先住民の間では古くから、薬用ハーブとして利用されてきました。
和名のタイマツバナは赤い花色で、花の形が篝火のように見えることに由来します。
花蜜が多く、ミツバチが集まるために、ピーバームとも呼ばれます。
ベルガモットの仲間には、白やピンク、紫などの花色の種類があり、葉の香りもミント系、レモン系などの品種があります。
ベルガモットの茎は直立して生長し、葉は卵状披針形で先端がとがり、茎の先に真っ赤な花をつけます。
モナルダ・ブルーストッキング(Monalda didyma "Blue stocking")は紅紫色の花を、ワイルド・ペルガモット(Monardafistulosa)はピンク色の花をつけます。
【ベルガモットの効能】
イライラしたり、気持ちが高ぶっているときに使うと気分がリフレッシュされて、不安やうつを緩和します。
緊張からくる頭痛や風邪をひいた時にも効果的で、殺菌作用や消毒作用などがあるので、膀胱炎やヘルペス、にきびなどにも使われます。
食欲回復の効果もあります。
また、消毒作用と治癒作用が脂性肌や湿疹に効果的です。
【ベルガモットの利用法】
ベルガモットの花と葉はハーブティーとして利用できます。
茎ごと乾燥させてドライフラワーにしたり、染色にも利用することができます。
また、鮮やかな花は花壇の彩り利用したり、切り花にしても花持ちがよく重宝します。
ベルガモットにはベルガモットオレンジ(アールグレー)に似た芳香はさわやかで、ポプリやエッセンシャルオイルにも利用されます。
また、若葉はサラダの風味付けにもなります。
ベルガモットの栽培・育て方
ベルガモットは生育が旺盛ですが、蒸れるとうどん粉病にかかりやすくなるので、風通しをよくし、開花後は刈り込むようにします。
花が咲き終わったら花首の当たりで切り落とします。
枯れた花は美観を損なうだけでなく、その後できる種に栄養がとられて株が疲れ、開花期間が短くなったり、葉が枯れたりしてしまいます。
ベルガモットは宿根性の植物(ハーブ)で、冬には地上部分が枯れて、根の状態で冬を越し、暖かくなると再び芽を出します。
【植える時期】ベルガモットの植え付けは9月が適期になります。
また、挿し木は3〜6月が適期になります。
株分けは4〜5月と9〜10月が適期になります。
【植える場所】
ベルガモットは日あたりと風通しのよい場所に植えるようにしてください。
半日陰の場所でも十分に育ちます。
【植え方】
ベルガモットは何年も同じ場所で育てていると、株が混み合ってきて風通しが悪くなり、株が蒸れて育成が悪くなったり、枯れたりしてしまいます。
最初の2〜3年の間は、刈り込むことで、風通しをよくすることができますが、限界があるので、3〜4年ごとに株分けを兼ねて植え替えるようにするとよいでしょう。
【収穫時期】
ベルガモットの繊維の収穫時期は7〜8月、種の収穫は8〜9月が適期になります。
【収穫方法】
サラダの風味付けなど食用にする葉は、まだ柔らかいうちに収穫するようにします。
また、ハーブティーなどに利用する葉は、8月頃に香りが強くなったら収穫し、乾燥して保存するようにします。