セージ(観賞用)の特徴
学名の「Salvia=救う」が表すように、セージは古代ギリシャ・ローマ時代から、人々の健康と密接に関わってきたハーブで、古いアラビアのことわざには、「庭にセージがあれぱ死なない」とも言われます。
セージは薬用や料理用のハーブとして有名ですが、花の美しい品種が多くあるため、花と香りの両方を楽しめる観賞用ハーブとしての園芸的価値が高まってきています。
セージの花色はチェリーレッド、赤、青、紫とバラエティーに富み、開花期間も長いものがあります。
セージには葉に香りがある品種も多くあり、フルーティーな香りを持つ品種のものには、フルーツセージやパイナップルセージなどがあります。
チェリーセージは香りもよい上に、花色はサクランボを思わせて愛らしくおすすめ。
秋に開花するメキシカンブッシュセージや、ラペンダーセージの濃い紫色の花色は、秋の庭をすてきに演出してくれます。
【セージの効能】
コモンセージには防腐作用、殺菌作用、抗菌効果、強壮効果、解熱作用、収斂作用、通経作用、浄血作用、消化促進、抗菌、更年期障害精神安定、美肌、老化防止など様々な効果があります。
【セージの利用法】
食用や薬用の利用方法の他に、ガーデンやアレンジメント、ドライフラワー、染色、お風呂、石けん、リースの素材、シャンプーやトリートメントなど、多種多様な用途に利用されています。
セージ(観賞用)の栽培・育て方
セージは高温多湿を嫌う傾向がありますので、夏場や梅雨の時期には蒸れないように、枝を間引いて風通しをよくするようにします。
【植える時期】セージの植え付けは4〜6月が適期です。
挿し木の場合は6月が適期になります。
株分けの場合には5〜6月が適期です。
【植える場所】
セージは日当りと排水、風通しのよい場所に植えるようにしてください。
【植え方】
植え付けの際は堆肥を元肥とし、株間を30〜40cmで植えるようにします。
こうすることで生長しても、葉や株が混み合いすぎて蒸れるのを防ぎます。
【収穫時期】セージの収穫は5〜10月が適期になります。
【収穫方法】
コモンセージの収穫は、30cm以上に生長したら、枝の下の方の葉を数枚残して行ないます。