マジョラムの特徴
マジョラムの花は、茎の先に白い花を多くつけます。
マジョラムの細い茎はよく分枝して、葉や茎にマイルドな香りがあり、消化を促進させる効果があります。
ポット・マジョラム (フレンチ・マジョラム)は耐寒性があり、直立して、ピンクや白の花色があります。
ポット・マジョラム・クリンクルリーフは株が小ぶりで、葉は縮れた黄色の斑入りです。
マジョラムはオレガノと同属ですが、香りはオレガノよりもマイルドです。
愛と美の女神、ビーナスが作った「幸せのハーブ」と呼ばれることもあります。
【マジョラムの効能】
マジョラムは鎮静効果や強壮作用、不眠の解消、ストレスの緩和などの効果がありますので、疲れがが溜まっている人におすすめのハーブです。
その他に、血液循環の促進、筋肉痛や関節痛の緩和、冷え性や肩こり症状の改善、抗神経障害、通経効果などが認められています。
【マジョラムの利用法】
マジョラムはトマトやチーズと相性がよく、肉や魚料理に使えば、臭みを消して風味増します。
フランス料理やイタリア料理によく使われ、ドイツではソーセージの香味づけに使われます。
生葉はサラダとしても利用されます。
フレッシュ、ドライのどちらでも使うことができ、料理では仕上げに使うと効果的です。
マジョラムの花は鎮静効果があるので、ドライフラワーにし、入浴剤やハーブピローとして利用することもできます。
マジョラムの栽培・育て方
マジョラムは高温多湿による蒸れに弱いため、梅雨前に収穫を兼ねて間引きし、風通しをよくするようにします。
苗の時期に枝先を摘むと、脇から芽が出てボリュームのある株にすることができますので、伸びてきたら枝先を摘んで、枝数を増やします。
耐寒性がそこそこあり、冬期に直接、雪をかぶったり凍らなければ越冬可能ですが、寒冷地では防寒のために根元を保温するか、室内に入れるようにします。
植える時期:
マジョラムの植え付けは、3〜5月および9〜10月が適期です。
挿し木は5〜6月、株分けは4月と9月に行います。
植える場所:
マジョラムは一日中、日当たりがよく、風通しと排水性のよい場所に植えます。
植え方:
マジョラムは、地植えした場合には、一度植え付けると植え替えの必要はありません。
植え付けは、株が広がることを考慮に入れて、20cm以上間隔をとって植え付けるようにします。
収穫時期:マジョラムの収穫は5〜10月にかけて行います。
収穫方法:
マジョラムの収穫は草丈が20cm以上になり、株が張った時期が適期になります。
普段の収穫は必要な分だけを摘み取りますが、全部収穫する場合には、開花直前に株元より4〜5cm残して刈り取るようにします。