コーンフラワーの特徴
コーンフラワーは夏にきれいな青い花を咲かせるハーブで、古代エジプト王朝のころから薬草や魔よけとして利用されてきました。
かつてイギリスでは小麦畑に自生する雑草として扱われていました。
また、とうもろこしや麦畑の雑草としてもヨーロッパ広域に自生しており、ドイツの国花でもあります。
別名のブルーボトル(bluebottle)は、つぼみの形が卵形で壺に似ているためです。
その他、和名ではヤグルマギクと呼ばれます。
コーンフラワーの茎には綿毛があり直立して細長く生長します。
葉は互生し、線形で株の葉はやや幅広で、花は筒状花からなる頭状花を単生します。
コーンフラワーの花の色は、青や白、ピンク、紅紫などの種類があります。
一年草ですが、宿根のタイプもものもあります。
コーンフラワーのハーブティーは、最初はキレイなブルーですが、次第にピンク色に変色します。
お湯の温度が低い方が濃いブルーになります。
紅茶とブレンドして飲むのがポピュラーです。
【コーンフラワーの効能】
コーンフラワーの花の浸出液には収斂作用や消炎作用などがあります。
その他、消化促進効果や利尿作用などもあることが確認されています。
また、洗眼薬として眼精疲労や結膜炎などにも効果があります。
リウマチの症状を緩和する効果もあることが認められています。
【コーンフラワーの利用法】
コーンフラワーの浸出液は薬としても利用され、マウスウォッシュやシャンプー、化粧水、ヘアトニックなどに用いられます。
生の花は食用花とすることもできます。
また青い花からは青色顔料が生産され、インクやベンキなどの染料として利用されます。
コーンフラワーは乾燥させても美しい色を保つことができるので、ドライフラワーやポプリなどにも利用します。
また、花は鮮やかな色をしているので、切り花としても多く利用されます。
また、コーンフラワーの花を乾燥させたハーブティーは様々な効果があり人気です。
コーンフラワーの栽培・育て方
コーンフラワーは長日植物で、日当りのよい場所を好みます。
コーンフラワーは直まきで、簡単に栽培することができます。
種は秋まきですが、寒冷地では春まきにします。
冬は寒い場所の方が、茎のしっかりした株に生長します。
コーンフラワーはよく茂ると、風通しが悪くなりウドンコ病が発生してしまいます。
あまりに茂りすぎた場合には、茎を切って風通しを良くしてください。
【植える時期】
コーンフラワーの植え付けは、3〜4月が適期になります。
【植える場所】
コーンフラワーは日当りと水はけのよい肥沃な場所に植えるようにしてください。
【植え方】
コーンフラワーは少ない肥料でもよく育ちますが、肥料を多く与えると与えた分だけの栄養を吸収してしまいます。
そうすると草丈が伸びすぎて葉が茂りすぎ、茎が柔らかくなってしまうために簡単に倒れてしまいますので、注意するようにしてください。
【収穫時期】コーンフラワーの収穫は5〜6月に行います。
【収穫方法】
コーンフラワーは、花が咲いたら、早い時期に収穫するようにします。
乾燥させると長く保存することができます。