セントジョーンズワートの特徴
セントジョーンズワートはアジア西部〜ヨーロッパ原産の多年草です。
茎は直立してよく分枝し、葉は円形から心臓形、花は5枚の黄色の花びらが星形に咲きます。
葉と花に黒点と黒線があるのが特徴です。
日本でも同種のオトギリソウ(Hypericumerectum)や変種が多く自生しています。
英名のSt.John's Wort (聖ヨハネの草)は聖ヨハネが処刑された6月24日頃までに花が咲き、伝統的にその日に収穫されたために付けられた名前です。
古来ヨーロッパでは、悪魔や魔女を遠ざける魔除けの力のあるハーブとされて来ました。
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セントジョーンズワートの効能】
セントジョーンズワートの成分には、抗ウイルス効果や抗菌作用などの効能があります。
ハーブティーにすると緊張を和らげたり、不眠や抑うつなどに効果的と言われています。
また、強壮効果や夜尿症にも効くそうです。
【セントジョーンズワートの利用法】
セントジョーンズワートは昔から傷を治す薬草として、花や葉を油に浸した浸出油を傷や打撲、神経痛などの薬として利用されてきました。
近年は、葉をハーブティーにするのも人気です。
日本に自生するオトギリソウも、打撲や切り傷などの民間薬として使われます。
花は黄〜オレンジ色系の染料にもなります。
セントジョーンズワートの栽培・育て方
セントジョーンズワートの地下茎は横に広がって生長する性質のため、植える場所には注意してください。
また、生長して込み合ってきたら、収穫を兼ねて間引くか、株分けをして風通しを良くします。
セントジョーンズワートの剪定は、春の芽だし前に1〜2節を残して行います。
開花した枝も同じように剪定します。
植える時期:
セントジョーンズワートの植え付けは、3〜4月、9〜10月が適期です。
播種は春と秋に行うようにし、株分けは4〜5月、9〜10月が適期です。
植える場所:
セントジョーンズワートは日当たりと水はけのよい砂地に植えるようにします。
植え方:
セントジョーンズワートはヨーロッパ原産なので弱アルカリ性の土壌がおすすめですが、苦土石灰で中和しなくても問題ありません。
収穫時期:
セントジョーンズワートの収穫は7〜8月にかけて行います。
収穫方法:
セントジョーンズワートの収穫は、7〜8月に風通しを良くする剪定を兼ねて、葉と花を収穫するとよいでしょう。
ドライにして缶やビンなどに入れ、直射日光の当たらない涼しい場所で保存しておきます。