ショウガの特徴
ショウガは熱帯アジア原産ですが、日本には平安時代に中国を経て渡来しました。
当初はハジカミという名前で栽培されていたようです。
ショウガは夏から秋(8〜10月)にかけて蝶のような形をした花を咲かせます。
茎には細長い対の葉がつき、草丈は1.5mほどまで生長します。
芳香のある白や担色の花を咲かせるショウガは、主に花を観賞する園芸用の花生姜です。
ショウガは薬用効果のあるハーブとして、古来より世界中で用いられてきました。
江戸時代に来日し、オランダ商館医となったドイツ人医師のシーポルトは、風邪の民間療法としてショウガを用いることを母国に紹介したとも言われています。
【ショウガの効能】
ショウガは健胃作用や新陳代謝促進、鎮吐作用、消炎作用、解毒作用、発作用汗など、さまざまな効果が知られています。
風邪や花粉症の症状の緩和にも効果があります。
ショウガの特徴でもある、独特の香りと辛みは、ジンゲロールやショーガオールという成分ですが、これらは、食欲をそそる働き以外にも、強い抗菌作用や抗酸化作用があると言われています。
また、ジンゲロールには大腸がんを予防する効果があると最近の研究で認められています。
【ショウガの利用法】
ショウガ代謝を上げる作用があるので、やせやすい体質に変える効果もあり、ダイエットにも効果を発揮します。
特に、紅茶との組み合わせ(ジンジャーティー)は、強力に体を温める効果があります。
ショウガは香辛料としても、日本の食卓には欠かせないハーブです。
ショウガの栽培・育て方
ショウガの芽が出たら1ヵ月くらいして、根元に土を寄せるようにします。
この時に追肥も合わせてするようにします。
ショウガは花が咲いた後にタネができますが、花茎を付けたままにしておくと、球根の栄養がタネの方にとられてしまいます。
そのため、花が枯れてきたら、花茎ごと切り落とすようにしてください。
ショウガは湿気を好むので、夏の乾燥に注意するようにします。
また、耐寒性もあまりないので、寒い地方で栽培する場合にはプランターなどで室内で育てるのがおすすめです。
また、ショウガは連作を嫌いますので、翌年に植える場合には、別の場所に植えてください。
植える時期:ショウガの植え付けは、4〜6月が適期です。
植える場所:
ショウガは一日中、日当たりのよい、湿り気のある肥沃な土壌で、暖かな場所に植えるようにしてください。
植え方:ショウガは15cmほどの深さに植え付けます。
複数植え付ける場合には、30cm以上離して植え付けるようにしてください。
収穫時期:ショウガの収穫は11月頃に行います。
収穫方法:
ショウガの収穫は対の葉が2〜3組大きく開いたら、種を傷めないように、つけ根から抜き取ります。
早い時期に若いショウガを楽しむ場合には、株全体を抜かずに1本ずつ抜き取るようにします。
この際、株全体が抜けないように、他の茎のショウガの株元を、手でしっかりと押さえるのを忘れないようにします。