アルカネットの特徴
アルカネットはヨーロッパ北部原産のハーブで、全体に細かい毛があり触るとチクチクし、全草にムスクに似た甘い香りがします。
アルカネットの茎は多汁質で株元より枝分かれし、くねくねと曲がりながら伸びて生長し、夏〜秋に漏斗形の青紫色の花を咲かせます。
アルカネットには白花や黄花の品種もあります。
根は太く赤色の染料がとれるのですが、水溶性ではなく色持ちもよくないので、現在ではあまり実用的ではありません。
また、アルカネットの根には、哺乳動物に有毒なアルカロイドが含まれます。
【アルカネットの効能】
アルカネットには炎症や酸化を防ぐ働きや、下痢や胃潰瘍、創傷、肌疾患への効果が認められています。
【アルカネットの利用法】
アルカネットはガーデンの彩りや、甘い香りの花をポプリの素材に利用できます。
アルカネットの栽培・育て方
アルカネットは暑さと蒸れに弱いので、高温多湿の時期に腐りやすくなってしまいます。
アルカネットは乾燥気味のやせ地の方がよく育ちます。
そのため、強い日差しと雨を避けて乾燥気味に管理し、夏は風通しをよくするために枝を間引きます。
アルカネットは強い耐寒性はあるので、特に越冬のための対策を行う必要はありません。
アルカネットは春か秋に種まき、株分で増やします。
こぼれダネでもよく発芽します。
【植える時期】アルカネットの植え付けは3〜5月が適期です。
また、株分けは4〜6月、10月が適期になります。
種まきは3〜5月、9〜10月が適期です。
【植える場所】
アルカネットは日当たりのよい乾燥した場所と、水はけが良くやせ気味のに植えるようにします。
【植え方】
アルカネットはやせ地を好む性質なので、肥料もほとんど必要ありません。
逆に肥料を多く与えすぎると、肥料焼けを起こしてしまいます。
また、アルカネットは砂地に適し、酸性を好む嫌石灰植物でもあります。
【収穫時期】アルカネットは5〜9月に収穫できます。
【収穫方法】
アルカネットは開花直前に香りが最も強くなるので、この時期に収穫したものを日陰で乾燥して、ポプリなどに利用するようにします。