レディスマントルの特徴
レディスマントルは「聖母マリアのマント」というその名前の通り、女性の健康に役立つハーブとされます。
レディスマントルは株元から長い菓柄を持った根出葉を多数出して生長します。
葉は腎臓形または掌状で浅裂し、軟毛と鋸歯があり、はじめは扇のひだ状で、次第に開いて育っていきます。
レディスマントルの花は、茎の先端に花弁のない黄縁色の小さな花を散房状に多数つけます。
柔らかなうぶ毛に覆われた明るい緑色の葉に水滴がつくレディスマントルの様子は、日の光に映えて宝石が輝くように見えます。
かつて中世の錬公術師たちは、このハーブには不思議な力があると信じ、その水滴を集めて「天なる水」と呼び、大切に用いていたといわれています。
そのため、アラビア語のAlchemelych(小さな魔法=錬金術)が語源になり、学名Alchemillaがつけられたといわれています。
レディスマントルには、他に高山種のアルペン・レディスマントル(Alchemma alpina)などがあります。
【レディスマントルの効能】
レディスマントルは収斂作用や抗炎症作用がありますので、腫れ物の治療などに効果があります。
また、生理不順や更年期障害などの、女性特有の疾患に効果があることも知られたいます。
【レディスマントルの利用法】
レディスマントルの葉は乾燥させて、ハーブティーやフェイシャルスチームに利用します。
レディスマントルの花は園芸用として、ロックガーデンにも適しています。
また、A.mollisはクラフトに多く利用されます。
レディスマントルの栽培・育て方
レディスマントルは風通しと排水良好な場所を好み、半日陰かやや日なたを好み、暑さと石灰上壌を嫌います。
蒸れや夏の暑さに弱いので、風通しよくして育てます。
耐寒性は強いので、寒冷地では地上部は枯れますが、根は生きており、春になるとまた芽を出します。
春か秋に播種または株分けで、比較的、簡単に栽培することができます。
【植える時期】レディスマントルの植え付けは3〜6月が適期です。
また、株分けは4〜6月、9月が適期になります。
【植える場所】
レディスマントルは乾燥しない半日陰の場所に植えるようにしてください。
【植え方】レディスマントルは石灰土壌を嫌います。
【収穫時期】レディスマントルは5〜9月に収穫できます。
【収穫方法】
レディスマントルの葉の収穫は、開花直前の葉を摘み、乾燥させて保存します。