ラベンダーの概要
ラベンダー
シソ科 常緑小低木
【学名】 Lavandula
Angustifolia
【別名】 コモンラベンダー、イングリッシュラベンダー
ヒロハラワンデル
【将来的なサイズ】 高さ:60cm 幅:80cm
【花期】 5〜7月
【原産地】 地中海沿岸、北アフリカ
【耐寒性】 あり
【利用部分】 葉、花、茎
【利用方法】 ハーブティー、料理、ヘルスケア、園芸
切り花、クラフト、染色
【効能】 殺菌作用、抗菌作用、鎮静作用
【注意点】 特になし
ラベンダーの特徴
ラベンダーはヨーロッパが原産で、地中海沿岸地域や、フランス、スペイン、イタリアなどの高地に広く分布しています。
ラペンダーは古くから日常生活で利用され、紀元前4世紀ごろの書物に確認できます。
ラベンダーは多くの種類があり、5つのグループと28種類の原種があります。
ラベンダーの栽培品種は数百種にも及び、さまざまな花の色や、花や葉の形状、香りなどがあります。
香りが最もよい種類は、コモンラベンダーの仲間と言われます。
日本にラベンダーが渡ってきたのは、日本の香料会社の創始者が1937年に、マルセイユの香料会社から種を人手し持ち帰ったのが最初とされています。
その後、各地で試験栽培を行なった結果、札幌が栽培に適した結果となり、1940年から栽培が始まりました。
ラベンダー畑で有名な富良野地方で本格的な栽培がはじまるのは1953年ごろで、1960年代にオカムラサキ(丘紫)、ヨウテイ(羊蹄)、ハナモイワ(花藻岩)の優良品種が選抜されました。
【ラベンダーの効能】
ラベンダーの香りには、精神を落ち着ける効果があります。
また、薬効としても殺菌作用や抗菌作用、鎖静作用など、多くの働きがあることが知られます。
【ラベンダーの利用法】
ラベンダーは全草に芳香を持ち、全草を利用することができます。
主な利用方法は香料をはじめ、ガーデンの植栽やドライフラワー、クラフトの素材、ポプリ、ハーブティーや料理などです。
ラベンダーの種類
スパイカ・ラベンダー・グループ
寒さに強く、最も代表的なグループです。
原種にイングリッシュ・ラベンダーやスパイク・ラベンダーなどがあり、両者の交配にラバンジンのグループがあります。
フォルゲート(L.a. "Folgate")やトウィックルパープル、早咲き3号、ヒデコーテ、オカムラサキ、ヨウテイ(L.a.
"Yotei")などがこのグループに属します。
ストエカス・ラベンダー・グループ
寒さには弱いのですが、四季咲きの傾向が強いので、周年で花が楽しむこととができます。
主な原種はストエカスやデンタータです。
オカムラサキ (丘紫)
学名: Lavandula Angustifolia
"Okamurasaki"
開花時期: 6〜8月
草丈: 60〜80cm
耐寒性: 強
オカムラサキは花茎と花穂が長く、紫色の花とさわやかな香りが特徴です。
早咲き3号
学名: Lavandula
angustifolia"N0.3"
開花時期: 6〜7月
草丈: 40〜60cm
耐寒性: 強
早咲き3号は北海道で作られた品種で、早咲きでつぽみのときから濃い紫をしています。
丈夫で強さに強いのも特徴です。
スパイク・ラベンダー
学名: Lavandula
lalilolia
開花時期: 8〜9月
草丈: 70〜120cm
耐寒性: 強
スパイクラベンダーは生育がやや遅く、遅咲きの傾向があります。
スパイクの花は紫色ですが、つぽみは灰色がかっています。
スイート・ラベンダー
学名: Lavandula x
Heterophylla
開花時期: 四季咲き性
草丈: 70〜120cm
耐寒性: 中
スイートはLavandula anguslifoliaとLavanduladentataの交配種で、高さが1m似上になり、紫色の花が咲きます。
トウィックルパープル
学名: Lavandula anguslifolia "Twickle
Purple"
開花時期: 6〜7月
草丈: 40〜60cm
耐寒性: 強
トウィックルパープルは早咲きの傾向があり、多花性で淡紫色の花をつけます。
葉は灰色がかった緑色です。
ロドンピンク
学名: Lavandula Anguslifolia "Loddon
Pink"
開花時期: 6〜7月
草丈: 40〜60cm
耐寒性: 強
ロドンピンクの花茎は細く、淡いピンクの花を咲かせます。
アラビアンナイト
学名: Lavandula x intermedia"Arabian
Night"
開花時期: 6〜7月
草丈: 50〜80cm
耐寒性: 強
アラビアンナイトはニュージーランドで作られた品種で、ラバンジングループに属します。
花穂は先に行くほど細くなるのが特徴です。
ヘルムスダイル
学名: Lavandula Stoechas
"Helmsdale"
開花時期: 四季咲き性
草丈: 60〜80cm
耐寒性: 弱
ヘルムスダイルはニュージーランドのマーシュウッドガーデンで作り出された品種。
ヘルムスダイルは花穂の先端の苞ややや短く、赤紫色になるのが特徴です。
ヒデコーテ
学名: Lavandula Anguslifolia
"Hidcote"
開花時期: 6〜7月
草丈: 40〜60cm
耐寒性: 強
ヒデコーテは早咲きの品種です。
つぽみのときから濃い紫をしており、花も濃い紫に咲きます。
ストエカス
学名: Lavandula
Stoechas
開花時期: 四季咲き性
草丈: 40〜60cm
耐寒性: 弱
ストエカスグループの原種で、生長が早く、ほぽ四季咲きで、寒さに弱い傾向があります。
花穂の先に苞がつき、基部から木質化し、よく分枝して密になります。
やや甘みを帯びた香りが特徴です。
ストエカス・アルバ
学名: Lavandula Sloechas
"Alba"
開花時期: 四季咲き性
草丈: 40〜60cm
耐寒性: 弱
ストエカスの白花種で、花と苞が白色です。
ラベンダーの栽培・育て方
ラベンダーの樹形をまとまりよく整えるために、4月か9月に伸びすぎた枝や混み合っている部分の枝を切り取ります。
またラベンダーは高温多湿に弱いため、枝を間引いて風通しをよくしてください。
ラベンダーの花つきを良くするために、本格的な冬に入る前に、株全体の1/3ほどをばっさりと切り落とすようにします。
こうすることで、暖かくなってきた時に新しい枝が勢いよく伸びて、花つきが良くなります。
種子からの栽培は時間がかかり、雑交配しやすくなるので、確かな品質の苗を購人するか、挿し木での栽培がおすすめです。
挿し木は開花期を除く春か秋に行います。枝を5〜10cm程切り、下のほうの葉を落し、切り目を斜めに切って、さし床にさします。
3週間〜1ヶ月程度で発根します。
植える時期:
ラベンダーの植え付けは4〜6月、および9〜10月が適期です。
挿し木は5〜6月、9〜10月が適期です。
植える場所:
ラベンダーは日当たりと排水、風通しのよい場所に植えるようにします。
植え方:
ラベンダーを地植えにする際は、盛り土にして排水をよくするようにします。
収穫時期:ラベンダーは5〜7月にかけて収穫できます。
収穫方法:
ラベンダーの花をいつまでも咲かせておくと、種子を実らせようとして株に負担をかけ、その後の生長に悪影響を与えてしまいますので、3〜5分咲きで刈り取るようにします。
ラベンダーの花を刈り取るときは、株全体の花を一度に刈り込みます。
花穂の下の葉の間にある芽が、翌年の花枝として生長するので、葉と芽のついた枝を長く残すと、秋までに伸びてもう一度花を咲かせたり、枝が細く長くなって折れやすく、乱れやすい株になってしまいます。
花後に最小限の葉と芽を残して枝を刈り込み、全体に扇形になるように整枝します。
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