ナスタチウムの特徴
ナスタチウムは16世紀にペルーからスベインにもたらされ、フランス・フランドル地方を経由して、イギリスに伝わったといわれています。
かつてはインディアンクレスと呼ばれることが多く、食用ハーブとされて利用されていました。
ナスタチウムの茎は直立して分枝し、先端にハ重咲きか5弁の花を咲かせます。
花は、青色、白色、紅紫、ピンクなどがあり、5cmほどの大きさになります。
また、花は食べることができます。
花後にさく果をつけ、種子には芳香があります。
葉はビタミンCや鉄分を含み、食用に用いられます。
ちなみに味はワサビに似た風味があり、若い緑色の種は、すりおろすとワサビそっくりの風味をを楽しむことができます。
つぽみや若い種は、酢漬けにしてピクルスのように楽しむことができます。
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ナスタチウムの効能】
ナスタチウムは主に食用とし利用されますが、抗菌作用があるハーブでもあります。
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ナスタチウムの利用法】
ナスタチウムの葉はワサビに似たピリッした刺激があり、サラダなどのアクセントとしておすすめです。
また、マスタードの代わりにサンドイッチに挟んだり、刻んでクリームチーズなどのアクセントにも利用できます。
花にも同様の風味があり、食用花になります。
また、色鮮やかな、かわいい花をつけるので、切り花や花壇での園芸にも利用できます。
その他、さく果はドライフラワーに、種子は菓子の香りづけに利用できます。
ナスタチウムの栽培・育て方
ナスタチウムは、夏期には半日陰で栽培し、開花後は切り戻して施肥すると秋もよく咲きます。
水をやりすぎるとひょろひょろに育ったり、葉ばかりが増えて花が咲きにくくなりますので、土の表面が乾いたら水を与える程度にします。
花が枯れてきたら種ができる前につみ取ると、長期間、花を楽しむことができます。
本葉が4〜6枚になった頃に頂点の芽を手で摘むと、ワキから芽が出てきて枝の数が増え、花もよく咲き、ボリュームもアップすることができます。
植える時期:
ナスタチウムの植え付けは、4〜6月が適期になります。
ただし、移植を好みませんので、種を直まきにする方がおすすめです。
種まきは3〜4月と10〜11月が適期です。
10〜11月の種まきは暖地に限ります。
植える場所:
ナスタチウムは日当たりがよく、排水のよい場所に植えるようにします。
適度な湿り気があれば、土は選びません。
植え方:
苗の植え付けや植え替えは、暑さや寒さが本格的になる前に終わらせてください。
ナスタチウムは移植を嫌うので、直まきがおすすめですが、種子は嫌光性なので、発芽するまでは黒いビニールをかぶせます。
種まきは秋まきの方が翌年よく生育します。
収穫時期:
ナスタチウムの収穫は5〜7月、および9〜10月に行うことができます。
収穫方法:
ナスタチウムの収穫は、上記の収穫期に、欲しい葉や花を摘み取るようにします。
特に注意事項はありません。