コリアンダーの特徴
コリアンダーはヨーロッパ原産で小さな白や薄紫の花を散形花序につけます。
茎は細く直立してよく分枝し、葉は羽状複葉です。
コリアンダーの茎や葉、種子にはカメムシのような独特な香りがあり、日本人にとっては、好みが分かれるところです。
コリアンダーの種子は熟すると、スパイシーな香りになります。
エスニック料理や中国料理では、この独特の香りが効果的に使われています。
また、ミント、唐辛子、ガーリックなどと好相性なので料理によく使われます。
コリアンダーを長時間加熱すると、香りや成分がダメになってしますので、料理に使う場合には仕上げに使います。
コリアンダーの効能:
コリアンダーは消化を促し、食欲を増進させる効果があります。
体を温め血行を良くし、体内の毒素を排出するデトックス効果も確認されています。
炎症を抑える効果もありますので、関節痛や腰痛、喉の痛みを和らげる効果もあります。
その他、防腐作用も認められています。
コリアンダーの利用法:
コリアンダーの若葉はスープやサラダ、エスニック料理などに使われます。
タイのトムヤムクンや中国のおかゆがその代表です。
種子はスパイスとして利用します。
乾燥した種は、さわやかで心地よい香りになり、カレーやシチュー、ピクルス、焼き菓子などに使われます。
パクチーは肉や魚料理の臭み消しにも利用されます。
コリアンダーの栽培・育て方
コリアンダーを栽培する際には、株間を15cm程度に維持するように間引きます。
コリアンダーの栽培では、梅雨時には過湿にならないように注意してください。
コリアンダーは移植を嫌うため、種は直まきするようにします。
それでも移植する場合には、苗ができるだけ小さいうちにします。
種子は6ヶほどが球形に集まっているので、分けて筋まきにするようにします。
植える時期:
コリアンダーの植え付けは3〜5月または9〜10月が適期になります。
種まきは4〜5月、9〜10月が適期です。
植える場所:
コリアンダーは日当たりのよい、夏は半日陰になる場所に植えます。
植え方:コリアンダーは移植を嫌います。
特に大きくなると根付きにくい性質があるので、苗が小さい内に植え付けるようにします。
移植を嫌うので種を直まきにするとよいでしょう。
収穫時期:
コリアンダーの葉は3〜7月にかけて収穫することができます。
また、種の収穫は9〜10月に収穫することができます。
収穫方法:
コリアンダーの葉の収穫は20cmに生長したら、順次若葉から収穫していきます。
種の収穫は黄褐色に色づいたら刈り取り、追熟させて乾燥保存するようにします。