クロモジの特徴
クロモジは早春、明るい緑色の若葉とともに黄色い愛らしい小花を大量に咲かせるので、春の訪れを知らせてくれる花木です。
クロモジは日本的な佇まいを持つ花木で、低木なので小さいお庭でも育てることができます。
また、鉢植えにしても雰囲気があります。
クロモジの花後にできる実は秋に黒く熟します。
また、クロモジの樹皮や枝葉には、さわやかな芳香があります。
クロモジはその樹皮の様子からその名前が付けられたと言われています。
若い枝は緑色ですが、生長につれて暗緑色となり、樹皮に現れる黒い斑点が文字のように見えます。
爪楊枝や工芸品などにも加工されるため、爪楊枝の別名をクロモジと呼ぶことがあります。
【クロモジの効能】
クロモジには抗菌作用や消炎作用、皮膚病、去痰作用、利尿作用などがあると言われています。
【クロモジの利用法】
クロモジは食用にするよりも薬用や香りを楽しむ目的で用いられることが多く、木工品や入浴剤、石けん、香料などとして使われます。
クロモジの枝と葉から取れる製油(エッセンシャルオイル)は、クロモジ油と呼ばれ、香料などとして使われます。
根の皮を乾燥させたものは釣樟(チョウショウ)という生薬になり、皮膚病や抜け毛、フケの予防に効果があります。
クロモジの栽培・育て方
クロモジは日当たりがよく、肥沃で排水良好の場所を好みます。
クロモジは頻繁に剪定などを行う必要はなく、自然に樹形が整いますので、比較的、育てやすい花木です。
【植える時期】クロモジの植え付けは2〜4月が適期になります。
【植える場所】クロモジは排水のよい場所に植えるようにします。
日当たりを好みますが、半日陰でも十分に育ちます。
【植え方】
クロモジはあまり大きくならないので、比較的狭い庭でも育てることができます。
庭に植える場合には根を水極め法でしっかりと植えるようにしてください。
【収穫時期】
クロモジの収穫は4〜10月の長い期間にかけて行うことができます。
【収穫方法】
クロモジの収穫は目的に合わせた部位を、その都度、必要な分量を収穫します。