ホースラディッシュの特徴
ホースラディッシュはヨーロッパ原産のハーブで、明治初期にアメリカから日本に伝わりましたが、風味が和食とあまり合わないため普及しませんでした。
また、ワサビと比べると栽培は比較的簡単なのですが、根の収穫が翌年となってしまうため、栽培植物としては嫌われてしまったのも原因です。
しかし、今では野性化し、北海道の山野などいたるところに見ることができます。
ホースラディッシュの葉は根出葉で非常に大きく、長梢円形で細かい鋸歯と長い葉柄があります。
春に茎を伸ばし、白い4弁の花を咲かせます。
太い根をわさびのように利用することができます。
また、粉ワサビの原料としては栽培のしやすさもあり、ホースラディッシュが専ら利用されています。
粉ワサビを水に溶く場合には、普通のワサビ同様に、40℃のお湯で戻すようにしてください。
【ホースラディッシュの効能】
ホースラディッシュには消化促進や血圧降下、利尿作用などがあることが認められています。
ホースラディッシュの乳白色の根茎をすりおろすと、爽やかな香りが広がり食欲増進効果があります。
鉄分を多く含むため、貧血にも効果があります。
また、新鮮な葉には消化促進や辛味芳香健胃薬、去痰などの効果があることが知られています。
【ホースラディッシュの利用法】
ホースラディッシュの若葉はサラダなどに利用します。
根はすりおろして香辛料として使います。
市販の粉末のものはソースの辛みづけなどに。
ホースラディッシュの栽培・育て方
ホースラディッシュは種子の入手が困難なため、株や根を入手して植えるようにします。
水分が不足すると根がかたくなるので注意します。
根分けや株分けで増やすことができます。
【植える時期】ホースラディッシュの植え付けは3〜5月が適期です。
【植える場所】
ホースラディッシュは日当りのよい場所を深めに耕してから根を植えつけるようにします。
【植え方】
ホースラディッシュの根は長く伸びるので、鉢植えには向かず、地植えにします。
【収穫時期】ホースラディッシュは10〜11月に収穫できます。
【収穫方法】
ホースラディッシュの収穫は根を掘り上げますが、脇から出た根や主根の一部を植えつけておくと、再度、増やすことができます。
収穫後は根茎部を日光に当てないようにしてください。
日光が当たると緑色に変化し、品質低下の原因となります。