キキョウの概要
キキョウ 桔梗
キキョウ科キキョウ属 宿根草
【学名】 Platycodon
Grandiflorus
【別名】 キチコウ、アリノヒフキ、 オカトトキ、バルーンフラワー
【将来的なサイズ】 高さ:1m 幅:50cm
【花期】 7〜9月
【原産地】 日本、中国、韓国、シベリア
【耐寒性】 強い
【利用部分】 根
【利用方法】 園芸、薬草
【効能】 去痰作用、鎮咳効果、鎮痛効果、鎮静作用、解熱作用
【注意点】 若干の毒性があるので薬草としての利用は注意を
キキョウの特徴
キキョウは秋の七草のひとつで、各地の山野で自生しており、日本人には馴染みの深い草花です。
桔梗は太く黄色っぽい根が地中深くまで生長し、葉は狭卵形で鋸歯があります。
キキョウのつぼみは花びら同士が風船のようにつながっており、英名では "Balloon Flower" と呼ばれます。
つぼみが徐々に緑から青紫にかわり、7〜9月に裂けて星型の花を咲かせます。
花が白花や桃色の花の品種もあります。
その他、鉢植え向きの草丈が低いもの、二重咲きになる品種、つぼみの状態のままほとんど開かないものなどがあります。
【キキョウの効能】
キキョウの根には去痰作用、鎮咳効果、鎮痛効果、鎮静作用、解熱作用等があることが認められており、咳止めや風邪の症状の緩和に用いられます。
【キキョウの利用法】
キキョウの根は昔から咳き止めや風邪の薬として民間療法で利用されてきましたが、若干の毒性があるため、現在では一般的に、花壇に植えたり切り花として利用されます。
韓国ではトラジといい、肥大した根をキムチやナムル、ビビンバなどの食材として利用します。
キキョウの栽培・育て方
キキョウは暑さには強いのですが、根が乾燥すると生育が弱るので乾燥には注意が必要です。
冬は地上部分が枯れて、根の状態で越冬します。
耐寒性がありますので特に防寒は必要ありません。
キキョウの増やし方としては、春か秋に播種するか、大きくなった根を堀り上げ、縦に切って株分けします。
【植える時期】キキョウの植え付けは2〜3月、10〜11月が適期です。
【植える場所】
キキョウは日当たりのよい場所に植えるようにしますが、半日陰の場所でも十分育ちます。
また、乾燥には弱く、粘質土を好みます。
【植え方】キキョウは株間20cmほどで植えるようにします。
花壇に植えたものはそのまま何年も楽しめますが、3年ごとぐらいに株分けも兼ねて植え替えると、株が元気を取り戻します。
鉢植えの場合は、根詰まりを起こしたら、一回り大きな鉢に植え替えるとよいでしょう。
【収穫時期】キキョウの根の収穫は7月〜10月ごろが適期になります。
【収穫方法】
太いキキョウの根を収穫するためには、花芽がついたら咲く前に摘み取るようにします。
こうすることで栄養を根に行かせ、根を太く生長させることができます。
生薬として利用する根は、内容が充実し、太く、えぐ味の強いものが良品と言われます。