ノカンゾウの特徴
ノカンゾウは中国原産のユリ科の多年草ですが、日本各地の野山に自生しています。
ノカンゾウの根はひも状で楕円状のふくらみがあり、葉は細長く弓状に曲がって垂れ下がります。
花は6〜7月頃に葉の間から花茎を伸ばして、茎頂に数個の黄赤色の一重の美花をつけます。
花は1日だけ咲いて夜にはしぼんでしまいまう。
花が八重咲きのヤブカンゾウも同じ仲間で、併せてワスレグサと呼ばれることもあります。
【ノカンゾウの効能】
ノカンゾウは全草が薬用になり、つぼみは解熱効果、葉は不眠の緩和や鎮静作用、根は利尿作用があります。
【ノカンゾウの利用法】
ノカンゾウは上記のように薬効があり、薬用ハーブとしても用いられますが、現在は、一般的には、観賞用に栽培されています。
薬用ハーブとしてのノカンゾウは10gほどを乾燥させ、500ccの水で半分ぐらいになるまで煎じたものを服用します。
中国では食用にも利用されるようです。
ノカンゾウの栽培・育て方
ノカンゾウは比較的生命力が強く、あまり手をかけなくても毎年、花を咲かせます。
ノカンゾウは冬に地上部分は枯れて根茎で冬越しします。
【植える時期】ノカンゾウの植え付けや植替えは3〜4月が適期になります。
【植える場所】ノカンゾウは日当たりと通気性ののよい場所に植えます。
【植え方】
ノカンゾウの花は一日で散ってしまいますので、観賞用の場合は一株ではあっという間に終わるので、たくさんの株を植えるようにするのがおすすめです。
【収穫時期】ノカンゾウの蕾の収穫は6〜8月ころが適期になります。
根茎と葉の収穫は9〜10月が適期になります。
【収穫方法】
収穫したノカンゾウの花蕾は熱湯で数分ゆがいて、日干しにして乾燥したものが生薬の金針菜です。
根茎と葉は全草を掘り上げ、根茎と葉と分けて日干しにして乾燥させ、保存します。