セルフヒールの特徴
セルフヒールはユーラシア大陸原産で、北アメリカや日本にも自生するハーブです。
セルフヒールの葉は長楕円状の披針形で対生し、茎の先端に3〜5cmほどの花穂をつけ、美しい紅紫色の唇形の花を多数つけます。
花が白いものやピンク色の品種のものもあります。
草丈は30cmほどまで生長しますが、花後に茎の基部から短い走出枝を伸ばし、このランナーの先に子株を作って越冬する、強い耐寒性の常緑の多年草です。
夏に花が終った後、茶色くなりそのまま立っていることから、夏枯草(カコソウ)とも呼ばれます。
セルフヒールは地植えすると広がるので、グランドカバーとしても利用することが出来ます。
【セルフヒールの効能】
セルフヒールは収斂作用や防腐効果、抗菌作用、消化促進や強壮作用があることが知られています。
また、高い止血作用や消炎効果がありますので、止血剤やうがい薬としても利用されます。
セルフヒールのハーブティーには利尿作用があります。
【セルフヒールの利用法】セルフヒールは花壇の彩りとして園芸に利用します。
庭植えにすると広がるので、グランドカバーにも利用できます。
花穂を乾燥させて、ハーブティーにします。
また、すぐれた薬効があり生薬としても利用できます。
セルフヒールの栽培・育て方
セルフヒールは生命力がたくましく、たいていの場所でよく育ちます。
その反面、雑草化しやすいので、プランターなど限られた場所での栽培がおすすめです。
セルフヒールは夏の乾燥に注意してください。
【植える時期】セルフヒールの種まきは4月が適期になります。
また、株分けで増やす場合には3〜4月、9〜10月が適期になります。
【植える場所】
セルフヒールは日当たりがよく、適度な湿気のある場所に植えるようにします。
半日陰でも十分育ちます。
【植え方】
セルフヒールは雑草化しやすく、プランターや鉢植えなど、限られた場所での栽培がおすすめです。
【収穫時期】セルフヒールの収穫は6〜9月にかけて行うことができます。
【収穫方法】
花後に花穂が枯れたように褐色に変わったら、花穂を切り取り、日陰で乾燥させて、生薬やハーブティーに利用します。