ローズの特徴
その豪華で美しい花で、古くから人々に愛されているローズですが、ハーブとしての効果も昔から知られていました。
野生のバラは主に北半球に分布し、改良種も含めると数千種あるといわれます。
その中で、ハーブとして利用されるのは、ロサ・ガリカ、ロサ・カニナ、ロサ・ケンティフォーリアなど、オールドローズ系や野生種です。
これらは主に一季咲きで、香りにすぐれたローズの種類になります。
数あるローズの品種の中でも、ロサ・ガリカは古くから薬用とされ、「アポテカリ・ローズ=薬種商のバラ」と呼ぱれてきました。
【ローズの効能】
ローズの香気あふれる花弁には、健胃効果や収斂作用、消炎作用、強壮作用があると言われています。
また、鎮静効果や便秘にも効果があります。
【ローズの利用法】
ローズは香料や精油(エッセンシャルオイル)を採取したり、ハーブテイー用に利用されます。
ローズヒップといわれるバラのさく果には、ドッグ・ローズのさく果が多く用いられます。
ローズウォーターは、天然の化粧水として用いられます。
ローズの栽培・育て方
ローズは苗木からの栽培がおすすめです。
元肥と追肥を十分にし、開花前、開花後と2月に、有機肥料などを施肥するようにします。
病害虫予防に配慮してください。
害虫の出現時には駆除するようにします。
また、嫌地現象にも注意してください。
ローズの剪定は、その年に伸びた枝の半分くらいを残して行ないます。
植える時期:
ローズの植え付けは新苗は4〜5月、大苗は11〜2月が適期です。
大苗は暖地では11〜12月、寒冷地では1〜2月に植え込みます。
挿し木は6月か9〜10月に。
植える場所:
ローズは日当たりと風通しのよい場所に植えるようにします。
植え方:
ローズを植える際には、粘質土に腐葉上や堆肥、鶏糞をすき込み、根元をやや高めにして藁などで保護します。
食用にする場合は薬品の使用を避けます。
収穫時期:
ローズの収穫は5〜6月、10〜12月にかけて行えます。
収穫方法:
ローズの収穫は、目的に合わせて、開花期に花を収穫するのと、開花後のさく果を収穫します。