フキの特徴
フキは日本全国に自生しているハーブで、地方によっては違う種類のものが分布します。
その他、近縁種は世界中に広く分布し、ハーブとして利用されています。
幻覚作用の報告されている種もあるようです。
フキは少し湿気のあるところを好むので、沢筋などに多く見つけることができます。
早春に芽を出す「フキノトウ」は花の蕾で、花が終わると葉がでて、伸び始めます。
葉柄とともに各種料理に利用されます。
フキは雌雄異株で、雄株は黄色の花を、雌株は白い花をつけます。
【フキの効能】
フキには胃腸の働きを整え食欲を促す効果があります。
植物繊維を多く含むので、便秘を解消して、高血圧・動脈硬化の予防にも効果があります。
その他、フキの生汁には解毒作用や消炎作用、浄血作用、去痰作用、咳止め効果などがあることが認められています。
【フキの利用法】
フキの葉柄や若い花芽(フキノトウ)は各種の料理に利用します。
フキノトウは蕾みの状態で採取し、天ぷらや煮物、味噌汁、フキ味噌などに調理して食べることができます。
葉柄の料理方法は、重曹や木の灰などを入れた熱湯でアク抜きし、煮物や炒め物などにするか、生のまま塩や塩糠に漬けこんで保存し、調理前に煮てから流水で塩抜きして、煮物や炒め物にします。
葉も食用として利用することができ、きれいな葉っぱだけを洗い、重曹を入れたお湯でさっとゆがき一晩水に晒してから細かく刻んで佃煮にします。
フキの栽培・育て方
フキは暑さと過度の乾燥には弱いので、夏の間には暑さ対策と、水切れには注意してください。
フキは肥料を増やすと、収穫量が増えます。
【植える時期】フキの植え付けや植え替えは2〜3月、9〜10月が適期です。
株分けの場合は3〜4月、10〜11月が適期になります。
【植える場所】フキは半日陰で適度に湿気のある場所に植えてください。
【植え方】
フキを植える際は、株間を20〜30cmほど開けるようにし、10cmほどの深さで植え込みます。
【収穫時期】フキの葉柄は6〜10月にかけて収穫することができます。
若い花芽のフキノトウは3〜5月が収穫期です。
【収穫方法】
フキは生長し茎となってくるときに、トウを摘み取り、茎は順次生長したものを収穫します。
梅雨どきには長く伸びた葉柄が食べごろとなります。
フキノトウを収穫する場合には、主に蕾のままで収穫します。
花が咲いてしまってからでも利用できる料理方法はあります。