リンデンの特徴
リンデンは花盛りの時期の6〜8月にかけて木の下に立つと、甘い香りに包まれます。
ミツバチはこの花蜜をたいへん好み、上質のハチミツを採ることができます。
リンデンの葉は卵形で先がとがり、花は葉柄のつけ根付近から、プロペラのような苞葉をつけたクリーム色の花を、散房状に何個もつけます。
日本では仲間の品種であるシナノキやオオバボダイジュなどが山地に自生しています。
大木となり、枝もよく茂ります。
リンデンは別名ボダイジュ(菩提樹)と呼ばれますが、お釈迦様が悟りを開いたといわれる菩提樹は、クワ科のインドポダイジュであり、リンデンとは違う種類のものになります。
【リンデンの効能】
プロペラのような苞葉がついたユニークな形の花でいれるリンデンのハーブティーは神経を静める鎮静作用があるため、不眠症や偏頭痛に効果があります。
また、消化促進や発汗作用などもあるため、就寝前や風邪の引きはじめにも効果的です。
木部(白木質)には浄化作用があるので、体内の老廃物の排出を助ける働きがあります。
その他、皮膚軟化、血圧降下、利尿作用、腎臓結石に効果があると確認されています。
【リンデンの利用法】
リンデンは花や苞葉、白木質部分をハーブティーに利用して楽しむことができます。
その他、バスハーブは肌をつややかにし、リラックス効果を期待することができます。
ヨーロッパでは赤ちゃんの産湯にも使われました。
リンデンの栽培・育て方
リンデンは比較的頑丈なハーブなので、日あたりがよければ、たいていの場所で育ちます。
リンデンの適温は15〜25℃で、やや冷涼な気候を好み、高温多湿を嫌います。
寒さには強いので、冬越しは問題ありませんが、熱帯地では夏の暑さに注意してください。
種子から生長するには長い年月を要するので、苗木からの栽培がおすすめです。
リンデンは大木に生長するため、栽培する場所には注意が必要です。
【植える時期】
リンデンの植え付けは2〜3月、11〜12月が適期になります。
【植える場所】
リンデンは日当たり、または半日陰のやや涼しい場所に植えるようにします。
【植え方】
リンデンの植え付けの際には、植え穴を大きくとって植えつけるようにします。
いったん根付けば、その後の栽培は容易です。
【収穫時期】リンデンの収穫は、6〜8月にかけて行います。
【収穫方法】
リンデンの収穫としては、開花したらすぐに、花と苞葉を摘み取り、乾燥させて保存するようにします。