オリスの特徴
オリスは古代ギリシャ、ローマ時代から香料植物として用いられています。
花の都フィレンツェのフィレンツェ(花盛りの意)は、このオリスの白い花を表しており、白花のオリスはフィレンツェの紋章でもあります。
オリスはハナショウブに似た白や淡い紫の花を咲かせ、根茎にはスミレの香りがあり、採取されるオイルは香水の原料になります。
この属の仲間はさまざまな花色があるので、学名のイリス(iris=ギリシャ語で虹の意)がつけられたと言われています。
オリスはイリスに由来し、芳香のある根茎の粉末を表す言葉となります。
オリスの特徴であるスミレににた香りは、根茎を収穫して乾燥させて保存した後に年数を経てその香りがよくなります。
【オリスの効能】
オリスはかつては薬用にもされましたが、今日では保香料としての利用が中心です。
【オリスの利用法】
オリスは根茎を細かくして乾燥させたものを、ポプリの保留剤として利用できます。
オリスの栽培・育て方
オリスは連作障害のある品種もありますが、最低でも3〜4年くらいごとに植え替えるようにしてください。
【植える時期】オリスの植え付けは9月が適期になります。
株分けの場合は4〜5月と9月が適期になります。
【植える場所】
オリスは日当たりがよく乾いた場所に植えるようにしてください。
【植え方】
アルカリの土壌を好みますので、事前に苦土石灰などを混ぜ混んで中和させておくとよいでしょう。
【収穫時期】オリスの収穫は9〜10月が適期になります。
【収穫方法】
3年くらい育てた根を採って洗い、乾燥をさせて保存するようにします。
2〜3年経つと香りが強くなってきます。