ユズの特徴
ユズは中国の長江上流が原産地と言われており、朝鮮半島を経て日本に伝わったとされ、現在では日本各地で生育している。
日本に伝わった時代は定かではないが、歴史書に飛鳥時代・奈良時代にはすでに栽培していたという記載があり、古くから日本で栽培されていたようです。
別名のトウシヒ(柑子皮)は生薬名になります。
ユズは初夏から夏にかけて、5弁の白い花が咲く時期に辺りに芳香が漂います。
ユズの葉は卵状の披針形をしており、葉も指でちぎるとさわやかな香りがします。
枝には鋭いトゲがあります。
秋に黄色く熟す果実を料理や入浴剤などに利用し、冬至にはユズ湯の習慣があります。
【ユズの効能】
ユズには血行促進や発汗作用、健胃効果、抗菌作用などの効果があります。
また、ユズ湯は腹痛や神経痛、リュウマチに効果があると言われています。
ユズに含まれるクエン酸は、疲労回復の効果が近年認められています。
【ユズの利用法】
ユズの若い緑色の果実には鮮烈な芳香があり、果実酒や柚子胡楸などに利用されます。
果汁を焼き魚や焼き物に垂らしたり、果皮を各種料理やお菓子の香りづけに使います。
その他、お吸い物に入れたり、そばに入れたり、ユズ酒にしたり、自家製ポン酢を作ったりとさまざまな用途があります。
濃縮果汁はジュースになります。
また、ユズの実をそのままお風呂に入れ、ユズ湯としても利用されます。
ユズの栽培・育て方
ユズは緑色や黄色になった果実を8〜12月にかけて収穫し、3月に剪定をして育てます。
ユズは一年中、実をつけさせると樹勢が衰えてしまいますので、混んでついている実や弱小実は摘果します。
ユズは寒さに強く、品種による差がありますが、マイナス5度程度まで耐えることができます。
植える時期:ユズの植え付けは4〜5月が適期です。
植える場所:
ユズの植え付けは日当たり、排水、通気性のよい場所にするようにします。
植え方:
ユズの苗の植え付けは、掘り上げた土に3割の腐葉土を混ぜておき、ポットから出した苗木を根鉢を崩さずにそのまま植えます。
裸根の場合には半日、吸水させてから植えます。
発酵済みの堆肥を混ぜた場合には、ユズの根が直接当らないように、10cm以上は離して植えるようにしてください。
植え付けの際は根を切らないように気をつけ、切ってしまったた場合には葉を少なくして、蒸散を防ぐために枝を少し間引いてください。
収穫時期:
ユズの収穫は8〜10月にかけて分かり緑色の実の収穫をし、11〜12月に熟した黄色の実の収穫をします。
収穫方法:
上記の収穫期に目的のユズの実を、木からもぎ取るように収穫します。