オケラの特徴
オケラは梅雨時の湿気取りやカビよけとして、日本人の生活には欠かせないハーブでした。
ウケラは古名であり、『万葉集』にも詠まれています。
オケラはアザミに似た白色の花を咲かせ、よく茶花などに用いられます。
オケラの花は中心部が美しい花で、周りは総苞となります。
オケラは苞も葉もはっきりとしたグリーンが庭などに映えます。
ドライにしても感触はそのままなので花も葉も使いやすいのが特徴です。
オケラは邪気を祓う力があるとされ、年始に飲む屠蘇散に配合されます。
京都のハ坂神社で大晦日から元旦にかけて行われる神事のオケラ祭の篝火にも用いられ、参拝者は邪気祓い、無病息災を願ってその火を火縄に移して持ち帰る風習があります。
【オケラの効能】
オケラの根茎の外皮を除き、乾かしたものは健胃作用や整腸作用、利尿作用などがあり、白ジュツ(ビャクジュツ)という生薬として用いられます。
【オケラの利用法】
オケラは生薬(ビャクジュツ)として用いられる他に、春早く芽吹きく若い芽は食用として利用されます。
若葉は天ぷらに適しています。
花はドライフラワーや茶花などに利用できます。
オケラの栽培・育て方
オケラは病気や害虫の発生が少なく、比較的に栽培は簡単です。
オケラは水はけがよく、春から初夏は日がよくあたる場所で栽培するようにしてください。
【植える時期】
オケラの植え付けは4〜5月が適期になります。
株分けの場合は10月〜11月が適期です。
【植える場所】
オケラは日当たりと排水のよい場所に植えるようにしてください。
【植え方】
排水性のよい土壌を好みますので、水はけのよい土に改良してから植えつけるようにしてください。
【収穫時期】
オケラの収穫は、若芽は4月、根茎は10〜11月が適期になります。
【収穫方法】
生薬にする根茎は秋に収穫したものを、乾燥して保存するようにします。
食用にする若芽や若葉は、柔らかいうちに収穫するようにします。