カリンの特徴
カリンは中国原産の果実植物で、元禄時代に薬用植物として日本に伝わったと言われています。
カリンの花や幹は美しいので鑑賞価値が高く、果実は薬用や香りを楽しむなど、実用的価値の高い庭木として人気があります。
カリンの木は立ち性ぎみの主枝ですので、比較的狭い庭でも育てることができます。
カリンの樹皮は生長すると雲紋状になり、枝先に淡紅色の5弁の花をつけ、花後に黄色い楕円形の芳香のある果実をつけます。
その果実は固く渋みがあるので、そのまま生で食べることはできません。
【カリンの効能】
カリンは咳や痰など、のどの不調に薬用として用います。
その他、整腸作用や抗炎症作用、殺菌作用などがあります。
【カリンの利用法】
カリンは果実が黄色く色づいて香りが出てきたら収穫し、果実酒やコンポート、ジャムなどに利用します。
カリンの栽培・育て方
カリンは冷涼な気候を好み寒さに強く、暑さにも強いので育てやすい樹木です。
また、風通しのよい環境で育てるようにします。
カリンは1月ごろに必要な枝を20cmほど残して剪定します。
長い枝の先には花芽がないので、花付きを良くするためには、長い枝を切り詰めて短枝をたくさんつくるようにします。
また、2月と9月に施肥するとよく育ちます。
【植える時期】カリンの植え付けは2〜3月、11〜12月が適期です。
【植える場所】カリンは日当たりのよい場所に植えるようにしてください。
日当たりが悪いと花付きが悪くなります。
【植え方】
カリンを植え付ける際には、堆肥などの腐植質をたっぷりと含んだ土に植えるようにしてください。
2〜3本一緒に植えると実付きがよくなります。
風通しをよくするために、他の木とは離して独立樹として植えるのがおすすめです。
【収穫時期】カリンの収穫は10月〜11月が適期になります。
【収穫方法】
カリンの実は黄色く色づいて香りが出てきた頃に、果実をもぎ取るように収穫します。