チャの特徴
チャは中国やチベット原産の常緑小低木で、平安時代に最澄と空海が中国より種を持ち帰りましたが、1100年代後半に中国から帰国した栄西によって喫茶の習慣を国内に広めたと言われています。
江戸時代には目覚まし草とも言われていましたが、これは頭がすっきりして眠気が消えるためです。
チャの花はツバキに似た形の淡黄色または自色で、一つ一つが下の方に向いています。
その後、年を越えて秋頃に果実を熟成させ、その際、種子を三つ開いて見せます。
緑茶、紅茶、中国茶はすべてこの茶を原料としていて、産地や製法で区別されています。
【チャの効能】
チャには解毒作用や動脈硬化などの生活習慣病の緩和、殺菌効果、利尿作用、収斂作用、消炎作用などが認められています。
【チャの利用法】
チャの葉を蒸して酵素の働きを止めて作るのが緑茶、完全発酵させて作るのが紅茶、半分発酵させたのものがウーロン茶です。
他にも、発酵法や製法により多くの種類があります。
チャの栽培・育て方
お茶は気候条件によりその風味が微妙に変化します。
チャの収穫を目的とする場合の剪定は、剪枝により主幹の徒長を抑え、側枝の生育を促し、早期に均一な摘採面を拡大していくようにします。
チャにはあまり強い剪定はおすすめできません。
特に剪定をせずに育てた方が花をよく付けます。
剪定を行う場合には花後すぐに行います。
チャは乾燥に多少弱く、水を切らすと枯れたり、生育があまりよくなくなってしまいますので、鉢植えの場合は毎日適度に水を与え、地植えの場合にも乾燥したら水を与えます。
苗木や挿し木で、比較的簡単に栽培することができます。
【植える時期】チャの植え付けや植替えは3〜4月が適期になります。
挿し木の場合には、6月か9〜10月に行います。
【植える場所】チャは日当たりと通気性ののよい場所に植えるようにします。
最低でも4時間の日照時間がないと葉が緑色になりません。
【植え方】
チャを数株植える際には横に広がることを考えて、株間を50cm以上は開けるようにするとよいでしょう。
【収穫時期】
チャの収穫は多いところでは4月末の新茶〜4番茶と、秋冬番茶の年5回の収穫をすることができます。
自然仕立ての玉露園などでは、年1回の一番茶のみの摘採しか行いません。
【収穫方法】チャの収穫は、収穫する葉の根元から手で摘み取ります。