グラウンドアイビーの特徴
古くから抗炎症作用のあるハーブとして、咳止めや肺炎の民間薬として、紀元前2世紀頃から広く使われてきました。
ヨーロッパでは17世紀初頭まで、ホップがビールに使われる前に、ビールのような飲み物の「エール」を製造するときの風味付けや、液体の透明度と保存性を高めるために使われていました。
今日では庭やコンテナを彩る園芸植物としてハンギングやグランドカバーとして広く人気があります。
特に白い斑入り種である斑入りグラウンドアイビーが人気です。
寄せ植えにも人気のハーブです。
和名のカキドオシは、垣根を通り越して伸びて広がることに由来します。
【グラウンドアイビーの効能】
グラウンドアイビーには抗炎症作用があり、咳や肺炎、風邪の症状などに効果があります。
腎臓病や花粉症にも効果が認められています。
また、近年の研究では、日本に自生するカキドオシには血糖値降下作用があることが分かっています。
【グラウンドアイビーの利用法】
グラウンドアイビーの若い葉には、さわやかな香りがあるので、サラダの風味づけなどの食用として利用することができます。
また、葉の浸出液はうがい液として利用することができます。
グラウンドアイビーの栽培・育て方
グラウンドアイビーは生長力が旺盛で、日陰や半日陰でも良く育ちます。
ただし、日当たりが悪いと、花付きは悪くなりますので注意が必要です。
乾燥には多少弱い傾向があるので、水切れさせないようにしてください。
グラウンドアイビーは生長力が旺盛で、匍匐して広がるため、クランドカバーやハンギングに利用することができますが、寄せ植えにした場合には、他の共植えの植物を弱らせてしまいまうことがあるので、こまめに切り戻すようにしてください。
【植える時期】グラウンドアイビーの植え付けは4〜5月が適期です。
株分けの場合は4月と9月が適期になります。
【植える場所】
グラウンドアイビーは適度な湿度があれば日陰でも十分に育ちます。
【植え方】
耐寒性があり、寒冷地でも地上部が枯れて越冬しますが、霜よけをするようにします。
【収穫時期】グラウンドアイビーの収穫は5月が適期になります。
【収穫方法】
グラウンドアイビーは5月の開花期に収穫し、乾燥して保存するようにします。
若い葉をサラダなどに使う場合には、若い葉ができる都度、収穫するようにします。