カレープラントの特徴
カレープラントはシルバーグレーの葉色が美しく、その枝先に黄色の小花を咲かせるハーブです。
学名のヘリクリスム(Helichrysum)は、ギリシャ語で「太陽(Helios)」と「金色の(Chrysos)」を表しています。
カレープラントはその名前からも分かる通り食欲をそそるカレーの香りが葉から漂いますが、カレー粉の原料ではありません。
カレープラントは小さい間は直立し、生長にしたがって分枝して、伸びた枝が倒れていく半立性タイプです。
葉は線形で細く、肉厚で綿毛に覆われ、銀灰色をしており、カレーに似た強い香りがあります。
花は黄色の筒状で散房花序につき、葉と同じくカレーの香りがあります。
茎は生長に伴い、基部より木質化します。
【カレープラントの効能】
カレープラントには食欲増進や虫除け、防臭作用があることが認められています。
【カレープラントの利用法】
カレープラントは花壇のアクセントや庭の縁どりなど観賞用、料理の風味づけなどに利用することができます。
生葉はスープや煮込み料理などに利用できるが、風味が移ったら取り除き、食ベないようにしてください。
長時間加熱すると苦みが出るため、仕上げに入れるとよいでしょう。
その他、乾燥させた花や葉は、ドライフラワーやリースの素材として利用されます。
ドライにしたものを物置きなどに置いておくと、虫よけや防臭になります。
カレープラントの栽培・育て方
カレープラントは高温多湿を嫌いますが、比較的、乾燥には強いので、通気性がよければ土は選びません。
湿気により蒸れるのを避けるために、梅雨前、風通しをよくするために込み合った枝を間引くようにしてください。
伸びた枝は倒れやすいので、花を収穫する際に草丈の1/3を残して収穫し、花後に伸びた枝も、冬前に改めて刈り込みます。
カレープラントは挿し木でも簡単にふやせます。
【植える時期】
カレープラントの植え付けは4〜5月が適期になります。
挿し木の場合は6月頃が適期になります。
【植える場所】
カレープラントは日当たりのよい場所か、半日陰で湿り気のある場を好みます。
【植え方】
カレープラントは、一度地植えにすると植え替える必要はありません。
鉢植えの場合は根詰まりを起し、鉢底から根が伸びでているようなら一回り大きな鉢に植え替えるようにしてください。
【収穫時期】
カレープラントの葉の収穫は4〜10月にかけて行うことができます。
花の収穫は7〜9月が収穫になります。
【収穫方法】
カレープラントは過度の湿気を嫌いますので、風通しをよくするための剪定をかねて収穫するようにするとよいでしょう。
生で使い切れない分については、ドライにして保存することができます。