ローズマリーの特徴
ローズマリーは地中海沿岸が原産地とされ、原産地では海に面した崖から山間部に自生していて、海(marinus)の露(ros)が語源だといわれています。
ローズマリーは主に立性、半匍匐性、匍匐性の3つのタイプがあります。
ローズマリーの茎は基部から木質化し、葉は対生で、内側に巻いた線形をしています。
茎の先端や葉のつけ根に、唇の形をした花を多数つけます。
ローズマリーは森休のようなさわやかな香りで、真冬でも緑の葉を茂らせていることからキリスト教とも関係が深く、クリスマスの際には、飾りのためのリースなどに利用されます。
ローズマリーの青い花の色は、聖母マリアが旅の途中に幼子イエスのケープをローズマリーの枝に干したため、白から変化したという伝説もあります。
ローズマリーは薬用としてだけでなく、料理用としても肉、魚、野菜料理など、使い道の広いハープです。
【ローズマリーの効能】
ヨーロッパでは「お守りのハーブ」や「若返りのハーブ」とされ、殺菌効果や強壮作用、収斂作用、血行促進などの作用が認められています。
また、ローズマリーは全草に樟脳に似た強い芳香があり、その香りは記憶力を高め、頭脳明晰にする効果があると言われています。
また精油(エッセンシャルオイル)には、収斂作用にすぐれた効果があるので、たるんだ皮膚やむくみを好転させてくれる
働きがあるともいわれています。
上記の効果の他にも、強肝作用や健胃効果、鎮痛作用、血圧上昇、胆汁分泌促進、抗リュウマチ、毛髪成長促進などの効果があると言われています。
【
ローズマリーの利用法】
ローズマリーは、その年に伸びた白っぽい新しい枝を肉料理や煮込み料理、お菓子、パン、ティーなどに利用します。
その他、ポプリやリースのクラフトの素材や、ガーデンの縁どり、生け垣にも利用できます。
ヨーロッパでは、古くから、魔よけのお守りとしても使われます。
ローズマリーの栽培・育て方
ローズマリーを種子から育てる場合は、発芽までにかなりの時間がかかります。
ポリポットなら2〜3粒まいて、元気のよさそうな1本に間引きます。
箱や鉢の場合は、ばらまきにして、本葉6〜10枚でポリポットに仮植えします。
ローズマリーの苗の根が充分に張って、ポットの底から根が出るころに定植します。
地植えの場合は堆肥を元肥とし、鉢植えは堆肥や化成肥料を元肥として、緩効性肥料を追肥として用います。
生長にしたがって鉢を大きくしてください。
植える時期:
ローズマリーの植え付けは4〜5月、または9〜10月が適期です。
挿し木は6月か10月が適期です。
植える場所:
ローズマリーは日当たりがよく、水はけと風通しのよい場所に植えます。
植え方:
ローズマリーを植える際の株間は、立性であれば40〜50cm、匍匐性なら50〜70cm空けてください。
収穫時期:ローズマリーは一年を通して収穫できます。
収穫方法:
一年を通して収穫できるので、必要な分を、枝の根元から採取します。