タンジーの特徴
タンジーはイギリスではかつて、その独特の樟脳に似た香気を虫が嫌うことから、床にまいて清浄効果を利用していました。
古代ギリシアではアタナシアと呼び、防腐効果を利用して死体の保存に利用されていたと言われています。
アタナシアは「不死」という意味です。
17世紀まではさまざまなレシピがあり、復活祭の食卓に並ぶケーキなどにも香り付けや食用として使われていましたが、現在は致死性の毒性があることが分かり、食用には使われることはありません。
以前は若い葉を食べることにより、堕胎薬としても使割れていたことがあるようです。
タンジーの茎は上部で分枝し、初夏から秋にかけて直径8mmほどの黄色い筒状の花を先端に円錐花序につけます。
花は小さいボタンのような花です。
【タンジーの効能】
タンジーはその独特の香りに、駆虫、防虫効果があります。
【タンジーの利用法】
タンジーの花は乾燥させて、アレンジメントやポプリ、リースの素材、ドライフラワーの彩りに利用することができます。
乾燥させたタンジーを布袋に詰めれぱ、タンスの防虫用サシェとして利用できます。
染色用のハーブとしても利用することができます。
他の草花とともに植えることで、アブラムシを撃退するコンパ二オンプランツとしても活用することができます。
タンジーの栽培・育て方
タンジーは暑さにも寒さににも強い丈夫な植物です。
種や株分けで容易に増やすことができます。
タンジーは生長力が非常に強く、地下茎が伸びてどんどん増えていきます。
生育がよすぎるので、花壇植えにすると他の植物の領域までどんどんと侵食してしまいます。
タンジーは草丈が高いので、鉢植えには向きません。
【植える時期】
タンジーの植え付けは3〜6月、9〜10月が適期になります。
株分けは4月と10月が適期です。
【植える場所】
タンジーは日当たりがよい場所を好みますが、半日陰でも十分育てることができます。
【植え方】
タンジーはとても生長力が強いので、地下茎が必要以上に伸びないように株のまわりの土中にしっかりと囲いを作ったり花壇用ブロックで遮るなど、他の植物の場所に浸食しないようにします。
【収穫時期】タンジーの収穫は、5〜9月にかけて行います。
【収穫方法】
タンジーをドライフラワーにする場合は、咲き始めの頃を見計らって茎ごと刈り取り、風通しのよい場所につるして乾燥させます。