サフラワーの概要
サフラワー
キク科 一/二年草
【学名】 Carthamus
Tinctorius
【別名】 ベニバナ、スエツムハナ、クレノアイ
【将来的なサイズ】 高さ:1.2m 幅:40cm
【花期】 5〜7月
【原産地】 アジア南西部〜エジプト
【耐寒性】 半耐寒
【利用部分】 花、若い茎葉、種
【利用方法】 ハーブティー、クラフト、園芸、ヘルスケア
【効能】 鎮静作用、血行促進、血圧降下作用、婦人病の症状の緩和
【注意点】 妊娠中の摂取は控える
サフラワーの特徴
サフラワーは染料植物として古くから利用されてきたハーブで、古来、中国やインド、ヨーロッパ南部で栽培され、日本ヘはシルクロードを経て渡来し、奈良県の藤ノ木古墳からは花粉が出土しています。
エジプトのミイラの着衣は、この花で染められていたと確認されています。
サフラワーの花はアザミに似ており、咲きはじめは黄色く、次第に赤くなります。
萼や葉の先端には鋭いとげがあり、茎は先のほうで分枝します。
サフラワーにはとげのない品種や、花色が白や黄色の品種もあります。
サフラワーの花からは赤色の色素が取れますが、その量はごく微量ですので、染色や口紅用に昔から高価なものとして珍重されてきました。
種子からは良質のリノール酸やビタミンEを含む油をとることができます。
【サフラワーの効能】
サフラワーに含まれる黄色色素や紅色色素には、血液循環をよくすることにより血液をきれいにする効果があります。
女性に多い悩みの生理痛や生理不順、貧血、冷え性、更年期障害などの症状の緩和に効果があります。
血行を促し、体を温める作用があるので、冷え性や肌荒れに効果があります。
サフラワーには鎮静効果があり、イライラ気分を鎮めてくれます。
【サフラワーの利用法】
サフラワーは黄色と赤色の色素が含まれ、口紅の原料にもなり、食品の色づけにも利用されます。
花弁を乾燥させたものをハーブティーや漬けものの色づけに利用します。
サフラワーは乾燥させて、ドライフラワーやリースの素材としても利用することができます。
サフラワーの若い茎葉は食用となり、種からはサフラワー油(紅花油)を搾油できます。
乾燥させた花弁は薬効のあるハーブティーとなり、婦人病に対して効果があります。
サフラワーの栽培・育て方
サフラワーは直根性ですので、移植を嫌う傾向があります。
梅雨時の多湿と夏の乾燥に注意してください。
サフラワーは花が咲いた後、タネを結んで枯れてしまうので、植え替えの必要はありません。
【植える時期】サフラワーの植え付けは4〜5月が適期です。
【植える場所】
サフラワーは日当たりと保水性のよい場所に植える用にしてください。
サフラワーは乾燥気味で、アルカリ性の土壌を好みます。
【植え方】
サフラワーの種は直まきし、本葉が出たころに株間20cmに間引き、草丈が20〜30cmになった時点で、倒れやすくなるので支柱を立ててください。
【収穫時期】サフラワーの収穫は、5〜7月にかけて行えます。
【収穫方法】
サフラワーの収穫は花弁の元が赤く色づき始めるころに行ない、陰干しにして保存するようにしてください。