ルーの特徴
ルーはその学名の一部が「強い香りのする」という意味で、その言葉が示すように葉からは個性的な香りがします。
初夏に咲く黄色いルーの花はチョウが好んで寄ってきます。
斑入り葉や青みがかった葉色の品種もあります。
ルーの茎は直立して分枝し、基部から木質化します。
葉はへら状の楕円形で小さく、2〜3回羽状複葉で、その葉形はトランプのクラブのモチーフとなりました。
茎先端につく黄色の花は、集散花序に多数咲きます。
ルーは魔女や迷信とも結びつきの強いハープで、かつては身を守ると信じられており、香りの花束には必ず加えられていました。
また、魔除けとしても持ち歩かれたようです。
日曜日のミサの聖水にも、ルーの枝が入れられていたといわれています。
昔は薬用に利用されていましたが、毒性物質を含むため、現在は食用にされません。
【ルーの効能】
ルーには強い解毒作用や浄化作用があります。
また、その香りに防虫効果があります。
【ルーの利用法】
ルーは花壇の彩りやドライフラワーに利用されます。
殺虫効果があるので、ハエよけに用いられたりもします。
ルーの栽培・育て方
ルーは丈夫なハーブで剪定にも強いので、あまり管理に手がかからない上に比較的簡単に好みの形に仕立てることができます。
剪定の際には先端の枝を切り落とすと、ワキから枝がでてボリュームのある草姿になります。
そうすることで葉の数も増え、収穫量も増えます。
梅雨や高温多湿の夏には密生している部分が蒸れ、葉が枯れてしまいますので、葉の混み合っている場所をすくように剪定して風通しをよくします。
作業の際、茎の切り口からでる汁に触れると、皮膚炎を起こす場合もありますので、長袖、手袋で防護するようにしてください。
ルーの増やし方は、春に種子を直まきにするか、挿し木でも簡単に栽培することができます。
こぼれ種でもふえます。
【植える時期】ルーの植え付けは3〜5月か10月が適期です。
また、挿し木は5〜6月が適期になります。
【植える場所】ルーは日当たりと排水のよい場所に植えてください。
やや日陰でも十分に育ちます。
【植え方】
ルーはイチジクと相性がよく、根元に共植えにすると、お互いの生長を助け、よく育つようになります。
逆に、バジルとは相性が悪いので、近くには植えるのは避けるようにしてください。
【収穫時期】
ルーの葉の収穫時期は3〜5月が適期で、花は5〜7月が適期になります。
【収穫方法】葉の開花前に収穫し乾燥させてから利用します。
花は咲き始めてきたら、刈り取って吊し、乾燥させて利用するようにします。