ローリエの特徴
ローリエの学名のLaurusは、ラテン語の賞賛、賛美という言葉に由来し、古代ローマ時代には幸運を呼び込み、魔よけの効果があるとされていました。
葉にはさわやかな香りがあり、ドライにした方が強くなります。
品種によっては生葉をハーブティーにすると、苦みが出る品種もあるので注意を。
ローリエは雌雄異株の常緑高木で、樹皮は暗褐色、若い枝は緑色をしています。
葉は長楕円形で先が尖っており、短い葉柄があります。
ローリエは淡黄色の小さな花を葉のつけ根付近から円錐花序につけます。
ローリエは芽吹く力が非常に強く、枝の伸びる勢いも強いので、年に2〜3回枝を刈り込みます。
ローリエの刈り込みの適期は、4月もしくは10〜11月になります。
剪定の際には、特に細かく考えず、バランスを見ながら刈り込みます。
ローリエの種類には他に、葉の幅が狭く耐寒性のあるウィロウリーフ・ペイや、黄色葉のゴールデン・ペイなどの品種があります。
【ローリエの効能】
ローリエには防腐作用や防虫効果があります。
【ローリエの利用法】
ローリエは加熱しても香りが変わらないので、スープや煮込み料理の香りづけりようします。
ローリエは長時間加熱すると、苦みが出ることがあるため注意してください。
ローリエの葉は香辛料として、シチューやカレーなどの煮込み料理、スープ、ピクルス、お菓子などに幅広く利用されいます。
ローリエには防腐作用や防虫効果があるので、米や粉の保存容器に3〜4枚入れておくと虫がつきにくくなります。
ローリエはリースの素材としても使われます。
刈り込みに強いので生け垣にしたり、鉢植えを楽しむこともできます。
また古代ギリシャでは月桂樹の葉で作った冠を英雄などに冠したところから、現在でもスポーツにおいて、勝利者を讃え月桂樹の冠が頭上を飾ります。
ローリエの栽培・育て方
ローリエは挿し木でも増やすことができます。
生長には年月を要するので、目的に応じた大きさの苗木を購入します。
虫がつきやすいので、風通しのよいところで管理します。
植える時期:
ローリエの植え付けは3〜4月、および9月が適期になります。
挿し木は5〜6月、10月が適期です。
植える場所:
ローリエは日当たり、排水がよく、暖かい場所で育てるようにします。
植え方:
ローリエを植える際には、余分な枝葉を落としてから植えると余分な水分が出ていかないので、早く根付くようになります。
収穫時期:ローリエは一年を通して収穫できます。
収穫方法:
ローリエは生育が旺盛な樹木ですが、苗が小さい内はあまり収穫しないようにします。
収穫する葉は若い葉ではなく、半年以上経過したものが適しています。
前年、前々年の葉でもOKです。
収穫した葉は水洗いして表面の汚れを落とし、ざるなどに広げて乾燥させて、適当な容器で保存するようにします。