サントリナの特徴
サントリナは地中海沿岸が原産の植物で、草花のように見えますが常緑性の低木に分類されます。
葉や茎にワタのような細かい毛があり、草姿がラベンダーに似ているため「コットンラベンダー」とも呼ばれれます。
枝はよく分枝し、葉は銀灰色で綿毛に覆われ、肉厚で独特の芳香があります。
1本の花茎の先端に、1個だけ直径1.5cmほどの黄色の花をつけます。
基部より本質化し地植えにすると、4〜5年で幹が直径3〜4cm、幅40〜50cm、高さ50〜60cmにまで生長します。
サントリナの葉には独特の香りがあり、イギリスではチューダー朝の以来、花壇の模様や縁取りとして植えられています。
中世では薬として利用されましたが、中世やピクトリア時代以降には香りの花束に加えられました。
サントリナはドライにして使いますが、ドライにしても黄色い花色やシルバーグレーの葉色は変わりません。
【サントリナの効能】
サントリナには防虫効果があります。
【サントリナの利用法】
ドライにしてラベンダーやタイム、サザンウッドなどと合わせると、芳香ある衣装ダンス用の香り袋として防虫効果も期待できます。
サントリナの葉や花はブーケやアレンジメント、リースの材料として利用することができます。
ガーデンの縁どりや生け垣にも適します。
サントリナの栽培・育て方
サントリナは葉が密生して株が蒸れると、枯れてしまうことがありますので、風通しの良い場所で栽培するようにします。
また、これを避けるために、高温多湿の梅雨、夏には枝を間引いてください。
水はやりすぎずに乾燥気味にします。
サントリナは比較的生長が早く、枝が込みやすいので、こまめに刈り込みをするようにしてください。
花壇の縁どりに四角く刈り込んだり、間隔をあけて丸く仕立てたりします。
花の重みで株の形が乱れるので、花は早めの収穫をおすすめします。
【植える時期】サントリナの植え付けは4〜6月が適期です。
挿し木は4〜5月と9〜10月が適期です。
【植える場所】
サントリナは日当たりと風通しのよい、乾燥した場所で育てるようにしてください。
【植え方】
庭植えの場合は、株元を腐葉土などで覆って防寒し、強い風が当たらないように防風してください。
霜の心配がない暖地なら、特に何もしなくても冬越しできます。
【収穫時期】サントリナの収穫は5〜8月に行うことができます。
【収穫方法】
花の時期には収穫を兼ねて、全体の半分くらいをばっさり刈り込みます。