ソレルの特徴
ソレルは雌雄異株のハーブで、日本でも広く自生しています。
花茎を直立、分枝して長く伸ばし、紅茶色の小さな花を多数つけます。
名前の「酢い葉(スイバ)」の通り、ホウレンソウに似た葉はシュウ酸を含んでおり、独特の酸味があります。
この酸味は春から季節が進むにつれて、次第に強くなっていきます。
酸味を抑えた改良種に、フレンチ・ソレル(Rumex scutatus)があります。
【ソレルの効能】
ソレルには解熱作用や肝機能を整える効果があることが認められています。
また、抗真菌作用や収斂作用、利尿作用なども確認されています。
【ソレルの利用法】
ソレルの若葉はサラダやソース、スープ、オムレツなど、さまざまな料理にその酸味で活躍します。酸を含むので、食べすぎには注意してください。
ソレルの若葉は、湯がいてから調理するとよいでしょう。
根は秋に堀り上げ、生のままか乾燥させてお茶や湿布剤として使用することができます。
民間では根をすりおろしたものや葉の絞り汁を、なまずやひぜん、しらくも、はたけなどの皮膚病の薬として利用することもあります。
ソレルの栽培・育て方
ソレルは種から簡単に栽培できますが、直根なので鉢植えには向きません。
ソレルの生長・繁殖力はとても強いので、庭上にする際には、他の植物の植える場所を侵食しないように囲いをつけます。
酸味の少ない種類のフレンチソレルは目あたりのよい場所を奸みます。
植える時期:
ソレルの植え付けは、3〜4月が適期になります。
株分けも3〜4月が適期です。
植える場所:
ソレルは日当たりのよい場所か半日陰の、肥沃な湿り気のある場所で栽培します。
酸味の少ない品種であるフレンチソレルは、半日陰をあまり好みません。
両種ともに耐寒性があります。
植え方:
ソレルは生育が旺盛なため、ほかのハーブ類とは少し離したりと、植える場所に注意してください。
収穫時期:ソレルの収穫は4〜9月にかけて行います。
収穫方法:
花が咲くと葉が硬くなってしまうので、花が咲く前に収穫するようにします。