スギナの特徴
スギナは土手や道端などに生える多年草で、浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂します。
雑草としてのスギナは、難防除のやっかいものです。
スギナはまず、胞子を持ったツクシを出してから、胞子を散らした後、すぐ枯れ、同じ根茎からスギナを出し、栄養分を作り出して根に蓄えます。
スギナという名前の由来は、枝のつき方が小さなスギの木の様に見えるためで、鱗片状の部分は葉が退化したものです。
ハーブとしてのスギナはミネラルの宝庫で、ミネラルが豊富な野菜のほうれんそうと比較しても、リン、カリウムは5倍、カルシウムは155倍、マグネシウムは3倍などとなっております。
【スギナの効能】
スギナは収斂作用や泌尿器の感染症に効果があります。
その他、解熱作用や利尿作用、鎮咳作用、むくみの解消、アトピー改善の効果なども認められています。
【スギナの利用法】
若いツクシはアク抜きをして吸いものなどの料理に、スギナはハーブティーにしたり、フェイシャルスチームなどに利用します。
また、スギナの強力な生命力が頭皮の血行を良くし、薄くなった髪の毛を改善する効果があると言われ、多くの育毛剤の原料に使用されています。
スギナの栽培・育て方
スギナはとても繁殖力旺盛なので、花壇で栽培すると、どんどん広がり庭中にはびこり、他の植物の場所まで侵出し、生長を妨げるので、花壇での栽培はおすすめできません。
鉢に植えるか、地下まで囲いをするのがおすすめです。
花壇や畑の望まない場所に生えてきた場合には、石灰窒素をまくと、ある程度繁殖を防ぐことができます。
【植える時期】スギナの植え付けや植替えは2〜3月が適期になります。
【植える場所】スギナは少し湿り気のある日当たりのよい場所に植えます。
【植え方】繁殖力旺盛なので、花壇での栽培はおすすめできません。
鉢植えにするか、花壇の地下30cmほどまで囲いを作り、周りへの繁殖を防ぐようにしてください。
【収穫時期】スギナの収穫は開花時期の5〜7月が適期です。
【収穫方法】スギナの収穫は、採取したスギナを日陰で乾燥し保存します。
収穫したスギナを薬草として利用する場合は、乾燥した5g程度のスギナを、300cc程の水で、1/3程まで煮詰めてから煎じて飲みます。