チーゼルの特徴
チーゼルと呼ばれるハーブは2種類あり、本来はフロヌム(Dipsacus Fullonum)のことを指しますが、近縁のサティウス(別名:フラーズチーゼル
D.sativus)もチーゼルの名前で呼ばれることがあります。
近い仲間のナベナ(D.Japonicus)が日本の各地に自生しています。
チーゼルはかつては薬として利用されていたハーブで、古代ローマ時代には化膿止めの薬としても使われていたと言われています。
今日ではほとんどが、クラフトや園芸に使用する目的で栽培されています。
チーゼルは全体にトゲがあるので、作業のときには注意するようにしてください。
チーゼルはすらっと伸びた枝の先にライラック色の花を集めて咲かせ、花の後にはトゲのある小葉(頭花)が出現します。
【チーゼルの効能】
薬用として用いられるのは根の部分で、健胃効果や利尿作用、去痰作用、発汗作用があります。
【チーゼルの利用法】
チーゼルのドライフラワーにした頭花を顔に見立てて作るクラフトは、チーゼル人形と呼ぱれ、イギリスの土産物店では人気商品です。
また、近縁種のフラーズチーゼル(D.sativus)は、開花後の頭花の小琶葉がカギ状に曲がっているため毛織物の起毛に利用されます。
チーゼルの栽培・育て方
チーゼルは2m程まで大きくなるため、畑や庭植えにするのがおすすめです。
草丈を抑えたい場合には、2年目に茎が伸びてきたら切り戻します。
チーゼルは種子で増やすことができます。
【植える時期】チーゼルの植え付けは4〜5月が適期です。
株分けも4〜5月が適期です。
【植える場所】チーゼルは日当たりと保水性のよい場所に植えます。
【植え方】
草丈が1〜2mと大型になりますので、鉢植えよりも畑や庭などに地植えで栽培するのがおすすめです。
【収穫時期】チーゼルの収穫は、7〜8月にかけて行います。
【収穫方法】
チーゼルの収穫は、枝ごと頭花を切り取り生け花にしたり、逆さに吊るして乾燥させドライフラワーにします。