コモンセージの特徴
コモンセージは学名の「Salvia=救う」が表すように、古代ギリシャ・ローマ時代から、人々の健康と密接に関わってきたハーブです。
古いアラビアのことわざには、「庭にセージがあれぱ死なない」というものもあります。
コモンセージの茎はよく分枝して上に伸び、基部から木質化して生長します。
コモンセージの葉は卵状披針形で、細かい毛があり、べルベットのような感触で、灰緑色に見えます。
花は花茎を伸ばしながら紫色の筒状花を輪生し、間隔の長い穂状に多数つけます。
花をつける直前が、最もハーブとしての効能のすぐれている時期と言われます。
セージには様々な種類のものがあり、パイナップルの香りのするものや深紅色のきれいな花のものなどがあります。
セージの中で一番用途が広いのは、「コモンセージ」という種類で、葉の表面が銀が混じったような緑色です。
大きな特徴として、全体にふわふわとした白い毛が生えています。
【
コモンセージの効能】
コモンセージには防腐作用、殺菌作用、抗菌効果、強壮効果、解熱作用、収斂作用、通経作用、浄血作用、消化促進、抗菌、更年期障害精神安定、美肌、老化防止など様々な効果があります。
ソーセージの名前の「セージ」は、このハーブ「セージ」が語源ともいわれます。
昔から、高い防腐効果が認められていたのです。
【コモンセージの利用法】
セージは古くから、万病に効く薬草として用いられてきました。
また、薬用だけでなく料理用としても優れ、肉料理や魚料理では臭みを消して風味を引き立てるために使います。
豚肉料理やソーセージには欠かせません。
野菜や乳製品とも合うため、さまざまな料理に利用できます。
ハーブティーはもちろん、オイル、ビネガー、ワインに潰けたり、
フリッター、サラダにも利用できます。
食用の他に、ガーデンやアレンジメント、ドライフラワー、染色、お風呂、石けん、シャンプーやトリートメントなど、利用範囲は多様です。
リースの素材としても最適です。
コモンセージの栽培・育て方
チェリーセージ学名: Selvia Coccinea
開花時期: 周年
草丈:
0.5〜1.2m
耐寒性:
中
チェリーセージは赤く鮮やかな花をつけ、主に観賞用に用いられます。
各枝より数本の花茎を出します。
ブロードリーフ・セージ学名: Salvia Officinalis "Broad
Leaf"
開花時期: 7〜8月 (咲くのは稀)
草丈:
30〜70cm
他のセージに比べると、ブロードリーフは葉の幅が広い。
香りもよく、丈夫で育てやすいのが特徴。
エルサレム・セージ学名: Phlomis Frulicosa
科目:シソ科フロミス属
多年草
開花時期: 6〜9月
草丈: 40〜70cm
耐寒性:
中
セージの名がつきますが、別の属種で、黄色の筒状花を輪生させます。
ゴールデン・セージ学名: Salvia officinalis
"Icterina"
開花時期: 7〜8月 (咲くのは稀)
草丈:
30〜70cm
マイルドな風味が特徴で、明るい緑色の紫の縁に、黄色の斑が入る。
ウッド・セージ学名: Teucrium Scorodonia
科目:シソ科ニガクサ属
半低木
開花時期: 7〜9月
利用部位: 全草
草丈: 30〜50cm
耐寒性:
強
ウッドセージはセージの名がつきますが、実際は別の種族です。
昔から薬用として用いられました。
葉をハーブティーなどにします。
メキシカンブッシュ・セージ学名: Salvia Leucantha
別名:
メキシカン・セージ、アメジスト・セージ
科目: シソ科アキギリ属/多年草
開花時期: 9〜11月
草丈: 0.8〜1.6m
耐寒性:
中
赤紫色のビロードのような花を、秋から晩秋にかけて咲かせるのが特徴。
パイナップル・セージ学名: Salvia Rutilans
科目: シソ科アキギリ属
多年草or小低木
開花時期: 9〜10月
草丈: 50〜90cm
耐寒性:
中
その名前が示す通り、茎にパイナップルに似た香りがあり、茎先端に赤い花をまばらな穂状につけます。
トリカラー・セージ学名: Salvia Officinalis
"Tricolorl"
別名: トリコロール・セージ
開花時期: 7〜8月 (花が咲くのは稀)
草丈:
30〜70cm
トリカラーの葉は縁に白色の斑が入り、葉柄に近い部分は紅色になります。
香りはマイルドなのが特徴です。
ペインテッド・セージ学名: Salvia Horminium
科目: シソ科アキギリ属
一年草
開花時期: 6〜9月
草丈:
30〜60cm
ペインテッド・セージは主に観賞用に、花壇やドライフラワーとして用います。
茎は直立して分枝し、先端の苞葉が桃や紫、白などに色づきます。
クラリー・セージ学名: Salvia Sclarea
和名: オニサルビア
科目:
シソ科アキギリ属 二年〜多年草
開花時期: 7〜8月
草丈:
0.8〜1.8m
クラリーセージは、セージの仲間では最大の品種になります。
クラリーは大形の花穂を伸ばし、植色の苞葉を持った花を多数つけます。
下記のような効果のある精油を採ることができます。
強壮作用、血圧降下、催淫作用、子宮強壮、鎮静効果、消炎作用、分娩促進、防臭効果
スパニッシュ・セージ学名: Salvia Lavandulifolia
開花時期:
6〜8月
草丈:
20〜60cm
スパニッシュセージは、明るめの紫色の花をつけます。
全草に芳香があるのが特徴で、ハーブティーなどに用います。
パープル・セージ学名: Salvia Officinalis
"Purpurea"
別名: レッド・セージ
開花時期: 7〜8月
草丈:
30〜70cm
紅紫色の若い葉が出てくる品種で、生長に伴い緑色に変わります。
ロシアン・セージ学名: Perovskia
Atriolicifolia
科目:シソ科ペロフスキア属 落葉低木
開花時期: 7〜9月
樹高:
0.6〜1.3m
セージの名がつきますが、ロシアンセージは別の属種です。
全体に銀灰色に見えるのが特徴で、分枝した枝先に紫色の花をつけます。